とりにくメモととりにくレポ

メモ書き用。更新は気が向いたら

このラノ24に投票したライトノベル

このライトノベルがすごい!」という、ライトノベル界で一番有名な読者投票企画がある。

ja.wikipedia.org

要するに「おもろかったラノベ」「好きな女」「好きな男」「良かったイラストレーター」を選んで投票する企画であり、ライトノベルの界隈では一番信頼性のある指標になるような企画だ。有名なので自分もタイトルをもじった酷い記事を書いたりもしている
結構しっかり文面を考えないといけないよなーって思いながら毎年気付いたら投票期間終わってたみたいな感じであったのだが、今年ついに初めて投票した。

ついでに、一昨年くらいから読書メーターなんかも始めたりして、読んだ小説の感想を残したり感想文のツイートの際に当たりのシェアリングの文字を埋め込んで読み物探しの参考材料にしたりなんかもしていた。

bookmeter.com

そして去年は、Web小説で面白かった小説を紹介する「当たりのシェアリング」(と、今のところ2年連続で勝手に開催しているヒロイン最弱王決定戦ことこのザコ)なんかもブログのネタにした。

toriniku-wing.hatenablog.com

toriniku-wing.hatenablog.com

となれば、今年は買ったライトノベルの紹介なんかもしちゃってもいいかもしれない。
ということで、今回はこのラノに入れた小説の紹介記事。*1
ウケが良かったりしたら来年も続けるかもしれないので、とりあえず試しに一発文章を書いてみた。

ちなみに、このラノでは投票の際に順位をつけるのが必須なのだが、今回の記事はタイトルを50音順で並べて紹介する。
順位は(あえて)つけていないので、そのへんはご了承をば。

・教え子とキスをする。バレたら終わる。

初手地獄系タイトル

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50音順にしたら初手から地獄のようなタイトルのラブコメが選ばれてしまった*2

とまあそれはさておき。
甘えたがりの教え子に押し切られた結果、特別な関係になってしまった女生徒と教師のお話。

このタイトルから終わりのような関係性かと思いきや、中身はかなり誠実な人間関係を送っている物語。
タイトルと表紙買い*3みたいなところが強かったのだが、結構自分好みな作品。ぜひとも続刊してほしいところ。*4

・恋人以上のことを、彼女じゃない君と。

当たりのシェアリングのシェアリング

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フォロワーのオススメツイートを見てこのラノ投票締め切り日当日に買ってきた本。持つべきものは性癖の合うフォロワー

社会の闇に疲れた元カレと元カノが偶然出会い、傷に触れたり触れなかったりしながらイチャイチャしたりえちえちしたりする、現代社会の理想の退廃を描いた感じの話

二人の空気感が非常に好。フォロワーは「今年始まった中では最高」と言っていたが、たしかにそうだと自分も思った。
社会に出たからこそ言えないなにか、社会に触れたからこそ残したいなにか。それを大切にしたいねという話だった。
とにかくメッチャ良かったので早急に2,3巻も読みたいが、自宅の近所の本屋になかったし秋葉原アニメイトに1巻しかなかったのでどこで買おうか問題が発生した。僕も電子書籍デビューしようかな……。*5*6*7

・シャーロック+アカデミー

ライトな推理小説

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探偵学園に入学した、犯罪王の孫(本人は特に悪いことをしていない)の話。

かなりライトにした推理小説で、作中で太字の形で事件のヒントを出し、それらを繋ぎ合わせることで読者でも推理した結末を導くことができるという推理小説初心者にも優しい作り。
推理の難易度は抑えられているが、2巻になって急に手強くなったりなので満足度もあり、キャラも話の作りも面白いと、いい事ずくめみたいな感触。

去年の当たりのシェアリングのときにも紹介した「連れカノ」の作者であるため、今後の面白さもある程度担保されていると言っていい。
話を作るカロリーは異様に高いとは思うのだが、もっと続きの見たい一作。

・隣の席の元アイドルは、俺のプロデュースがないと生きていけない

去年はサブヒロインがザコかった

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去年のこのザコでサブヒロインをノミネートした本

転校してきた元アイドルに振り回されつつ青春を教え、隣に居るサブヒロインの脳を焼く物語
去年度は2巻が出たのでギリギリノミネート対象。*8

主軸となる元ヒロインの正ヒロイン力とサブヒロインの壮絶な負け癖の対比が癖になる一作。
兎にも角にも内面ドロドロの女の子の描写が濃い中、清純でただ普通や感情がわからないだけのヒロインの姿が眩しく見え、そこに惹かれていく主人公とサブヒロインに引きながら追いかけていく読者を楽しむ物語。
個人的には今回紹介する5冊の中ではトップに好き。壮絶に負けてる女が好きすぎるからの説は多分にある*9

・わたし、二番目の彼女でいいから。

本ブログではお馴染みのこの世の終わり

dengekibunko.jp

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本ブログではおなじみのこの世の終わりみたいなラブコメ*10いつもネタにしているがいつもネタにするくらいには強烈で地獄で面白い作品。*11

すでに去年の時点でこのラノ7位/新刊3位という、言っては悪いとは思うが投票した人全員の正気を疑うような結果を残している作品。
たぶん投票してこうやって記録に残すような人は「俺は面白いと思うけど世間は絶対認めない」って思いで投票してると思う。タイトルの二番目の彼女ってところですでに世間に認められるわけがないのだが。

激烈な地獄の裏には負けたくないし失いたくない少年少女の恋心があり、それらの機微をやりすぎなくらいに描いている作品。18禁に片足以上は突っ込んでいるのだが、それでも根底にあるのは「捨てないでほしい」「選んでほしい」「どうにかしたい」の壊れかけの感情。どう考えても幸せに終われないのだが、幸せに終わってほしい作品である。

電撃文庫の先輩・同期たちがアニメ化決定し、なんだかんだでPVで声優もついてASMRの発売も決まった*12本作。冗談抜きでアニメ化が見えているこれアニメ化して本当に大丈夫なのだろうか*13*14
どこから読んでも地獄なので、ぜひとも皆様も恋愛の地獄を楽しんでいただきたい。地獄を楽しむって何?

 

おわりに

なんか思った以上に終わったラブコメばっかりチョイスしてキャイキャイしてたなこの一年

結構そうでもない作品も読書メーターにはあるのだが、どうしても強烈な人間関係や、そこから生まれた強い刺激となる物語を多く楽しんでいた一年な感じはある。味覚が破壊された可能性なくないか

まあ普通の作品やバトルものだとかもWeb小説側で結構楽しんではいる*15ので、最初から商業向けに作られた、プロの一品の行き着く先がこの手の終わっている恋愛関係だとかメチャメチャに練り込まれた推理小説になり、強く印象が残って今年の5冊になったのだとは思う。

……来年はもっと光に満ちた5冊にしたいね! ハム太郎
へけっ!*16

*1:キャラとイラストレーターは含みません

*2:これは本当に偶然

*3:この年度に買ったラノベで唯一表紙買いした

*4:けど電撃のシリーズ続行の是非がかなり速いから怖いんだよな

*5:おうちにタブレットがない

*6:まあゲマズとかメロブにはあるだろ

*7:投票日翌日に池袋のアニメイトに行って買いました

*8:単純に刊行ペースが遅いのか切られそう/切られたのかわかんなくて不安が募ってる

*9:いやかなり面白いから続刊出てほしいんだけど切られたのか筆が遅いのかがわかんないから怖い。マジで続きは読みたい。もう一人脳を焼かれた女の滅びる姿が見たい

*10:馴染むな

*11:強烈すぎてオチに最適のため50音順にした

*12:同時に決まったASMRは俺妹/乃木坂春香/狼と香辛料。本当になんでこのメンツに並んだの?

*13:まあだから恋は双子で割り切れないが先にアニメ化企画が進んだ説がある

*14:あっちも大概酷いが?

*15:参考:当たりのシェアリング

*16:多分無理