晴れる屋主催の、各フォーマット最強の人間を決める大会「神決定戦」のパウパーに参戦。
……を決めたのは、前日の話だった。
なんせ世間はAC6の発売日。
しかも自分はこの日別件で外出の予定だったので、本当の本当に直前まで参戦の予定が無かったのであった。
で、前日になって与えられた選択肢は4つ。
ひとつは、直近3大会で3-0、3-0、2-1と非常に調子のいいバーン。
こちらは最近パウパーで仲良くなった方のリスペクトで組んだのだが、その方のレベルまでテクいことが出来ないこと、そしてサイドから青霊破の類を6枚も取ってきそうなトップメタのテラー(特に予想外の牙でライフレースが終わる青黒)に対して地獄のようなマッチアップが予想されたため今回は断念。もう少し練習したい。
ひとつは、そのトップメタである青黒テラーにデルバーを入れたもの。
とはいえこちらもロリアンの発見は入っているものの謎めいた海蛇を入れて調整していないこと、そしてミラーで単純な練度が求められてしまうので、自信が無かったのでこちらも断念。
そして最後に残っていたのは、現環境最強のテラーと真正面から打ち合うことが出来、次いで理不尽に襲われがちな親和をある程度メインからメタる構成にしたオリジナルデッキ。
ティムール・カスケード(ティムール続唱ランプ)。
一枚一枚は見たことがあるが組み合わさっているのはなんかおかしいと言われたオリジナルデッキである。*4
そして今回の表紙を飾るのは、ついこの間の統率者マスターズ発売でのコモン落ちの際に笑顔と拍手とともに迎えられ、いやここまでやるのは流石にオーバーキルだろとなりあんまり使われなかったサイ甲虫の暴走。
このカードで2ゲーム取ってるので割と本物寄りのカードである。*5
・そもそも続唱ランプとは
自分の破壊不能土地を対象にすることでドローしながらマナ加速をする、ほぼパウパーでしか見れない謎の挙動を行う、浄化の野火を中心としたランプデッキ。
脇を固める他のランプ手段に関しては、今回はムウォンヴーリーの酸苔*6と宝石泥棒*7を採用。
フィニッシャーはその名の通り続唱を行う2枚のカード、乗り込み部隊と苛立つアルティサウルスによるビッグクリーチャー+1アクションによる物量の制圧戦。
ちなみに下記アルティサウルスから乗り込み部隊が捲れると再度続唱が誘発する。
テラーに対して真っ向から戦えると考えた理由は、この続唱が唱えた時点で起こるため打ち消し1枚では対処しきれないというところ。
とりあえずマナさえ伸びれば相手にマスカン連打を押し付けることが出来、1枚でも通ってしまうと結構面倒なサイズをしているのでリソース勝負を仕掛けて勝とう、というプランで組み上げたデッキ。
これが指輪物語の土地サイクリング勢と非常に相性がいい。
めくれて強い、手札に来たときに土地に変換できるのも強いと、かなり隙のないカードだった。
が、適当にめくると本当に適当なカードしか出ないのが続唱。
そこに青を足すことで渦まく知識による積み込みと、後半ダブついて暇な破壊不能土地をクリーチャー化して戦力カウントできるケンクを採用することができた。
もちろんサイドボードも強くできた。否認が捲れてキレそうになったことも否認を打って気持ちよくなったこともあった。
こうして生み出されたティムール・カスケードが神に挑みに行くのであった。
・対戦記録
R1:青単テラー
××。
当日の大会説明の横でトリマリして負けて、サイド後にランプの準備してたらピアスと思考掃きで妨害されつつ掘り進められて3ターン目にテラーが2枚並んだら勝てるわけがない。
R2:イゼット・フラクタル
○××。
G1はきれいにランパンとランデスがハマり、逆にG2はハマらずに負けていたのだが、
G3で島2枚立ち状態からカンスペ読みの青マナ崩しで相手に浄化の野火を打ってブレス攻撃で鳥を焼こうとしたところ、フェイズ移行宣言を忘れた結果浮かせた青マナからケアしていたカンスペを打たれて死亡。今日一明確なミス。
R3:ボロス・シンセサイザー
○○。
G1,G2共にランプに対する妨害が飛んでこなかったので、渦まく知識で積み込んだ続唱から強いカードを叩きつけ続けて勝ち。
R4:きらすべ親和(エスパー親和)
○×○。
G1、互いにデカブツが並んで攻めきれないという状況でイニシアチブの罠と15/15サイ甲虫の暴走を投げ飛ばすことで勝利。
G2はこちらの攻め手が足りずに落としたものの、G3は時間切れ延長ターンで相手が急いで攻めてきたところをうまくいなして返しで殴り勝ち。
R5:ディミーア・フェアリー
×○○。
G1はケンクで押し切れると思ったらケンクランドを肉貪りで落とされて負け。
G2はクリーチャーと除去の枚数勝負を続けた結果15/15になったサイ甲虫がグルマグのアンコウとフェアリーによる合計タフネス9の上からライフを削り取り。
G3はこちらのランプとランデスで相手の動きを崩しながら続唱を叩きつけて勝ち。
R6:赤単スティッキー・フィンガーズ
××。
赤単の時点で事前準備の必要なこのデッキはそこそこキツいのだが、壁に出したデカブツを寝取られるのはもっと無理である。
赤1マナでコントロール奪取の現実が受け止められなくて3回位テキスト確認した。
R7:カルニ・ブラック
×○○。
とにかくお互い有効牌をより多く叩きつけた方の勝ちみたいな試合。
否認による打ち消しやランプ/ランデスで先に行動できた試合は勝てたが、土地しか引かなかったG1は落とした。本当にそんな感じの試合。
R8:イゼット親和
○○。
相手より早く動きランデスやランパンをキメてデカブツを叩きつける流れで勝ち。
合計で5-3。
オリジナルデッキで競技レベルの大会に出てここまで戦績よかったらかなり誇っていいんじゃないか?
というところで本日はここまで。
ド派手な動きをする割に(一時的含め)マナ加速10枚+サイクリング4枚+ブレストでかなり安定性そのものは高いデッキなので、もし面白そうだなと思ったらコピって適当に回してみてください。