とりにくメモととりにくレポ

メモ書き用。更新は気が向いたら

【このザコ】このヒロインが弱い! 2021

2021年、数多くの恋物語があった。

波瀾万丈、山あり谷あり別れあり。

それでも最後は幸せなキスをして終了。

みたいな物語はたくさんあった。

 

だがしかし。

基本的には男一人に女は一人。番は一と一同士の関係性である。

その一人の勝者の裏には、無数の屍が存在する。

 

【負けヒロイン】

事実を羅列しただけの言葉が一般名詞と化したのはいつ頃だっただろうか。

明らかなメインヒロインが1人いる上で側にいる

思いを伝えようとして怖くなってやめる

ずっと好きだったけど突然現れた泥棒猫に持っていかれる

自らの願いを伝えることなく届かない場所に行ってしまった相手を見送る

などなど、ラブコメにありがちな2番手、3番手の女の子たちにフォーカスが当たるようになったのも記憶に新しい。

ラノベの大賞に受賞作を送り込み、絶対に負けない幼馴染に焦点を当て、

天下のジャンプのサブヒロインに強烈な少女を生み出し、読み切りにも負けヒロインにスポットライトを当てる作品まで生み出した。

挙句の果てには天下のYahooニュースが特集記事を出すほどである

……こう書くと、そういう流行が今年に詰まっているという感覚がする。とはいえ、実際そういう女の子を好きになりがちなので助かる。ヒロインたちは助からない

 

この記事は、筆者が今年(2021)出会った、あるいは大きな動きがあった作品にいた強めの弱いヒロインたちを取り上げ、今年最も弱いヒロインを主観で決める記事である。

 

※性質上、紹介作それぞれのネタバレがある可能性があります、気になる方はその項目を飛ばしてください。

 

 

 

 

可知白草(幼なじみが絶対に負けないラブコメ

2021年春。

負けヒロインの代表格とも言える幼馴染にフィーチャーしたタイトルが存在した。

 

anime.dmkt-sp.jp

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キービジュアルから引用

幼なじみが絶対に負けないラブコメ

自分から告白して振られた女の子に対して自分が幸せなところを見せることで復讐しようという悪知恵を幼馴染からそそのかされた主人公のラブコメである。あと作者の打ち切られた別作品が好き。ギフデッド復活してくれ。

ちなみにこの画像に写っている女は全員主人公の幼馴染であるため誰が選ばれても絶対負けないという条件は満たしているひどい誇大広告だよ

 

主人公を含めラブコメ関係にあるキャラたちが大体全員等しく弱いこの作品だが、その中でも多少の強弱が存在する。

そんな中でも特に弱いのは彼女。

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可知白草(CV:佐倉綾音

(アニメ公式より引用)

幼馴染(なお本編開始時主人公は気づいてない)から告白し、自分が昔に裏切られたと思って振ったところそれが勘違いであったと判明、

復讐直前に和解するもののライバル(画面手前左)に掻っ攫われそうになった女である。

 

このように関係性が拗れきった幼馴染たちのラブコメだが、特に動きが弱いのが彼女。

というよりアニメ範囲では半分くらい主人公ともうひとりの幼馴染の痴話喧嘩が主体になっているこの話の関係上、彼女が割を食う形となっているのである。

画面奥側の3人目も3人目らしく負けそうな女の顔をしているのだが、ダブルメインヒロインの面をしてやっていることがクソザコの中のクソザコの彼女はさらに弱いものとなっている。

 

原作未完なのでまだワンチャンスあるのだが、アニメ範囲ではどう見てももうひとりのメイン幼馴染のほうに軍配が上がる状況。そちらも大概負けそうな女ではあるが

現状、原作完結後のアナザーストーリーに期待としかいいようがない。

 

三島柚葉(ひげを剃る。そして女子高生を拾う。)

 

……が、同クールにはもうひとつ。

弱い女の出る作品が存在した。

 

anime.dmkt-sp.jp

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キービジュアルから引用

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。

一般IT企業務めの主人公が女上司にフラれた帰り道に家出女子高生を拾って共同生活を送るという話である。

女子高生とのラブコメというわけではなく、どちらかというと彼女を中心としたヒューマンドラマという感じであり、真っ当に面白いのでオススメ。

 

わかりやすい単独メインヒロインの物語であるが、そんな中にもクソザコヒロインは存在する。

 

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三島柚葉(CV:石原夏織

(アニメ公式より引用)

主人公が面倒係として接している後輩の女である。

 

単独メインヒロインの時点で既に負けが決まっている女だが、実は主人公を振った女上司は作中でこのあと「まだ機が熟していないので、その時が来たら告白する」という回答をしているし、主人公もまんざらではない雰囲気を見せる。

さらに女子高生との交流で主人公の思いを知り、告白することもなく勝手に身の程を知り一人で泣くという、弱いし挑んでないし二番目ですらないというクソザコの三段攻撃を見せつけた

 

原作は完結し、無事にふわっと女子高生エンドっぽく落ち着いた本作。

さらに本編完結後に事故で思いを告げてからの恋の終わりを描いた外伝が出るオーバーキルの徹底っぷりまで見せつけた。なんの恨みがあってそんなもの生まれたの?

 

アニメでは一人女が出ていないということを記事作成時と外伝のオーバーキルを読んでいるときに知ったが、アニメ自体はとてもいい感じにまとまっていて面白かったのでオススメ。みんなも見てね。

 

 

さて、ここまではアニメの話をしていたが、

この春頃のタイミングでアニメ以外にもクソザコヒロインが一人誕生した。

 

蝶野雛(アオのハコ)

www.shonenjump.com

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アオのハコ

中高一貫校の女バス部に所属している一つ上の先輩「鹿野千夏」に一目惚れしてしまった男子バトミントン部の主人公「猪股大喜」の家に、とあるきっかけで先輩が居候することとなった話。

前年に読み切り版が掲載され、その甘酸っぱい男女の関係性と結ばれたときのセリフが強烈な印象を残したこの作品が、この春から週刊少年ジャンプの新作として始まったのである。

ジャンプでは珍しい異能なしのスポ根要素と、思春期の各々が相手の一挙一動にドキドキする青春ものとして非常に完成度が高く、今年始まった新連載の中ではトップクラスの面白さとなっている。

実際マジで面白いしある程度人気も確立されたので打ち切りレースからは脱出することに成功したと思う

 

それはさておき。

主人公の名前は股大喜。

その家に居候することとなった先輩、鹿野千夏。

猪・鹿とくれば……?

 

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蝶野雛

(画像は公式サイトより引用)

主人公のクラスメイトである新体操部の女の子。

中高一貫校で現在高校1年生なので付き合いもとても長い。横から男を掻っ攫われる系クラスメイトである。

 

本編開始時は特に恋心を抱いているわけではない名前の時点で恋愛三角形に入ることが決まっているような名前と、

読み切り版には存在せずに連載版に登場し明らかに負けること間違いなしと言わんばかりの幼馴染という関係性、

さらに2巻発売後しばらく経つまで公式サイトに紹介画像が存在していなかったというメインヒロインとして扱われていない存在であり、

本誌で人気が出てひどい目に合うと読者がいい反応を見せるからか最近は先輩の描写よりもボコボコになっている描写のほうが多いかもしれないなど、

負け要件を着々と重ね続けているヒロインである。本誌を読んでて最近ちょっと笑えなくなってきた

 

そんなアオのハコだが、この記事を公開する翌週1/4に最新3巻が発売される。

自分が週刊少年ジャンプ本誌勢なので3巻範囲でどんなひどい目に合うか4巻範囲でどんな辛辣な言葉を叩き込まれるかも全て知っているので詳しくは言えないが、

3巻では読者がアニメFate/stay nightUBW編のときの赤いアーチャーの気分になること間違いなし。ここから先は地獄だぞ

 

小鞠知花(負けヒロインが多すぎる!)

 

ここで少し時間は前後する。

 

同じくちょうど春頃に、ガガガ文庫という小学館ライトノベル文庫の新人賞が発表された。

実際に刊行されるのは夏頃だが、それまでに校正や修正なども施される。

大賞受賞作のタイトルは「俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか」。

それが夏の発売に向け、タイトルの改題があり、内容の修正などもあり、

最終的に生まれたのがーー。

 

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負けヒロインが多すぎる!

(公式サイトより引用)

 

タイトルが直球すぎる

 

あらすじは、モブキャラクターポジションに居る主人公が、人気の女子が幼馴染に告白して玉砕される瞬間を目撃する。

その流れで陸上部の負けヒロイン文芸部の負けヒロイン全員意中の男が他の女とくっついている)などに関わっていくという物語である。本当に負けヒロインが多い

割と重要なのだが、このフラれた女をモブ主人公が落としていくという敗戦処理系の物語では(1巻現在)ない。各々がうまく意中の男を奪う泥棒猫育成寄りの物語である。

いやどの道酷い話ではあるが

 

そんな中で今回チョイスするのは、この中の「文芸部の負けヒロイン」に登場する「小鞠知花」。

文芸部の先輩に恋する後輩女子だが、他の2人と違って意中の男を奪える可能性が限りなく低い

 

1巻表紙でメインの少女である「八並見杏奈」は、メインキャラなので成功例として綺麗にうまく幼馴染を奪えるか、メインヒロインなのでそのまま敗戦処理として主人公とくっつく可能性がある。後者は性癖に合わないのでそうならないでほしいな

2巻の表紙で陸上部褐色負けヒロインの「焼塩檸檬」は、男を掻っ攫われてはいるものの、1巻現在では泥棒猫(彼女視点)の少女がモブ寄りの描写なので奪い返せる可能性がまだ高い方。

ではこの文芸部系負けヒロインのどこが弱いのか。彼女が置かれた状況を羅列しよう。

 

 

 

※割とガッツリ本編の状況を書くので、それが気になる方は回れ右するか思いっきり下へ進んでください

一番上の目次欄から次のクソザコヒロインに移れます。

 

 

 

 

小鞠の意中の相手は、同文芸部の先輩であり部長である男。(ちなみに主人公も文芸部)

そしてその男には、一人の幼馴染の女の子が存在し、同じ文芸部の副部長として日々を過ごしていた。

そんなある日、夏合宿に行くことになった一行。

海やバーベキューなどの夏らしいレジャーを楽しむ中で、小鞠は部長に告白。

 

ーー他のメンバーたちの前で行われたその告白。

その隣りにいた幼馴染が告白された部長に対して小さな嫉妬をし、

告白された部長も、うまくその状況へ答えを出せない様子。

その理由を聞いた主人公が、その状況の中にあった一つの「勘違い」を修正した結果ーー。

 

部長と幼馴染の思いは通じ、二人はめでたく結ばれましたとさ。

めでたしめでたし。

 

 

 

 

以上ネタバレおわり。

というのは、部長と副部長のお話。

小鞠知花がここから入れる保険があるわけないのである

 

 

本作、ガガガ文庫側も大賞受賞ということでかなり展開に力が入っており、

既に2巻も発売されているが、その巻は陸上部負けヒロインの物語。

小鞠知花の状況は好転していない

 

今後話が進めば好転する可能性もある。がそうなると別の負けヒロインが生み出されてしまう。

つまり、このまま負けるのが最も波風が立たず、最も幸せな結末になるのである。

 

悲惨な話だな……

 

 

……と、ここまでがほぼ同一季節にあるという驚異のボロ負けシーズン

あまりにもここに集中しすぎてしまって爆笑し、この企画を考えたのがちょうど秋。

これを年末に出すか~~~~と準備している際、今年出会った性癖が異常に合うフォロワーより地獄のようなラブコメを勧められた。

 

 

早坂あかね(わたし、二番目の彼女でいいから。)

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(公式サイトより引用)

わたし、二番目の彼女でいいから。」というライトノベルである。既にタイトルが地獄

 

「私も桐島くんのこと、二番目に好き」

 俺と早坂さんは互いに一番好きな人がいるのに、二番目同士で付き合っている。
 それでも、確かに俺と早坂さんは恋人だ。一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないことをする。
 だけど二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する。そんな約束をしていた。
 そのはずだったのに――

「ごめんね。私、バカだから、どんどん好きになっちゃうんだ」

 お互いに一番好きな人に近づけたのに、それでも俺たちはどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって……。
 もう取り返しがつかない、100%危険で、不純で、不健全な、こじれた恋の結末は。

(公式サイトよりあらすじ引用)

 

あらすじも地獄

「お、共依存か?」と思う方もいるかも知れないが、実際に読み進めたところ正直共依存のほうがまだマシと言わんばかりの関係がそこにあった。

こんな提案をし、そのくせ手放せなくなる女が弱くないわけがない

というわけで本作からチョイスするクソザコヒロインは画面手前右にいる乳のデカい方のヒロイン、早坂あかねである。

 

 

 

※というわけでなぜクソザコヒロインなのかの説明パートである。

こちらも展開ネタバレがあるので頑張って回避してください。

 

 

 

 

 

お互いに一番とくっついたらそのまま自然消滅できるよう、周囲に隠れて交際を続ける二人。

そんな中、ミステリー研究会唯一の部長であった主人公に、入部という形で接近してきた画面奥の(主人公視点で)一番の女である橘ひかり(上部画像奥の黒髪ロング)。

恋のドキドキを知るためか、自分に許嫁がいるにも関わらず『感情試験』と称し主人公に接近し匂わせを周囲に見せつけそれに嫉妬するあかねの気持ちを試すのであった。

……とはいえ、橘ひかりもそれ相応に弱く、主人公の気持ちを試す勇気がないため早坂あかねの気持ちを試していたのであった。おそらくは……

まあ、代わりに試された側の早坂あかねには見事に効果テキメンでメンタルをぶっ壊すのであったのだが。

 

己の目標を曲げない早坂あかねだが、主人公の心の中の一番は揺らがない。

「二番目同士で好き合う」を維持し続けようとする彼女は、最後の最後に本当の地獄と向き合う

1ミリもめでたくない言葉とともに、第一巻は終わりを迎えるのであったーー。

 

 

 

 

 

以上ネタバレおわり。

故に、この物語におけるクソザコヒロインの枠はこの早坂あかねなのであった。

 

この先の本当の地獄だが、新年明けて1/8、電撃文庫の1月のラインナップに本巻の2巻が登場する。

アオのハコと合わせて味わえるお得な地獄の一週間、ぜひともご一読あれ。

 

ブレイクタイム/選外の少女たち

以下、ストックとして用意しておいたが選外となったクソザコヒロインたちを一部紹介。

 

・黒川あかね(【推しの子】

主人公の出演することとなった恋愛リアリティーショー(テラスハウスとかあいのりみたいなもの)に出演した天才俳優。

紆余曲折あってネットで叩かれた後自殺未遂の結果主人公に救われ好意を抱き、主人公の好みの女性を分析しそこに合わせるように演技し気を引くことを目指すという可愛らしい少女である。実際の絵面は1ミリも微笑ましくないが

 

自殺未遂という心の弱さと、「相手の好みの女の子に合わせる」という意味では自分を殺し続けることとなり自我の弱い女の子かなとも思ったが、

実際はとても"強い"ところ、本作がメインヒロインというものを明確にしなさそうなところ、そして彼女じゃなくなっても一緒に死体を埋めてくれそうな共犯者ポジションに落ち着きそうなので今回は選外となった。

 

ナイスネイチャ/セイウンスカイウマ娘プリティーダービー

今流行のウマ娘からは2人ほど用意していた。

ナイスネイチャに関しては、「常に自分が3番手とか2番手であることを自称している」「キャラソンアウト・オブ・トライアングルの歌詞がクソザコヒロインのそれ」という理由で、

セイウンスカイに関しては、本編中のバレンタインイベントにてそのクソザコの片鱗を見せた結果黄金世代組(スペちゃんの代)で一番結婚が遅そうというミームが植え付けられていたという理由である。

 

が、ゲームという媒体の関係上グッドエンドというものがきちんと用意されているので、敗北も勝利もあくまでプレイヤー次第というところでなにか違うと感じたため今回は見送った。

 

・神宮寺琉実(恋は双子で割り切れない

電撃文庫より新たに発売された幼馴染の双子とラブコメをする物語もちょうどこの春頃に発売されていた。また春か

 

本作にはヒロインに面倒くさい双子の姉輪をかけて面倒くさい双子の妹が存在するのだが、今回は双子の姉の方をチョイス。

元々は姉と主人公が付き合っていたのだが、主人公は双子の妹のほうが好きであると察し自分から身を引いて妹とお付き合いすることを要求する本当に拗らせた女の姿を作品開始早々に見せつけたので候補入り。

 

が、ヒロインの強弱よりも面倒臭さのほうがより強く感じたので、本企画の趣旨とは合わないと判断。

面倒くさい女が好きな人はこのラブコメ自体は面白いと思うので、ぜひとも気になる方はご一読を。試し読みもあるよ。既刊2巻。

 

ちなみにこれも新年明けて1月に3巻が発売される。この冬は特異点かなにか

・伊井野ミコ(かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

『今年弱かった』どころか『毎年いつも弱い』でおなじみ、かぐや様は告らせたいの裏ヒロインこと伊井野ミコ。同作品では言うまでもなく一番好き

登場時からメンタルよわよわ・メンヘラまっしぐらのザコちゃんで作中時間と現実時間がだいぶ進んでようやく石上くんへの思いを自覚した、本作どころか二次元界屈指のクソザコヒロイン

 

そんなミコちゃんがなぜ選外なのか、詳細はネタバレ故に省きますが今年は本当に強かったこのまま関係が進行して完結してくれ頼む

 

・冬馬かずさ(WHITE ALBUM2

見ていて胃が痛いことでおなじみWHITE ALBUM2のクソザコヒロイン。

恋愛弱者という意味でも心の弱さという意味でもあまりにも弱すぎるこの女。

アニメは遠い昔に全て見、この記事を書くためにゲームまで買ったがプレー時間が取れなくて選考対象に入れれなかった。本当にごめん。多分個別記事を作ります。

 

が、今の所個人エンドもあるし本当に勝てなかった組と比べるのはどうなんだろうとは思っている。

思っているがその想像を上回る酷い結末なのもなんとなく察しがつくのでどっかでちゃんとプレーします。

 

結論/このヒロインが弱い! 2021

ここまで負けヒロインたちを紹介してきた。

ここに書き記しもしなかった、選外の選外となった少女たちも結構な数存在する、凄惨な一年であった

 

そんな中、今年最も弱い、クソザコヒロインだと思ったのはーー。

 

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年末の魔物


弱さにおいては他の追随を許さない、早坂あかねである

 

 

当然、他のヒロインたちが強いというわけではない

なんなら最後の最後まで三島柚葉・蝶野雛辺りとワースト争いを繰り広げていた。

 

が、三島柚葉は本編完結後のオーバーキルで恋は終わったものの、一つの区切りを迎えることができた(迎えてしまった)。

蝶野雛は勝てない戦に挑む羽目になったものの、戦に挑むという覚悟は決めた(決められてしまった)。

どちらも、前を向いた結果負けてしまった、というだけである。

蝶野雛はまだ負けていないが?

 

この3人の中でただ一人、早坂あかねは向こうから勝負を挑まれていて、しかも今の牙城を奪われようとしている。いわば「前を向いていない」状況である。

 

現状維持の沼の中で緩やかに滅びを待っているところに、その立場を脅かす存在が現れた今の彼女は最も脆いタイミングであり、今回ノミネートされた者たちの中では最も”弱い”少女。

かわいそうな姿を同作品の最後の最後に見せつけた所もあり、2021年最弱のヒロインを冠するに相応しい、トップ負けヒロインであった。

 

ちなみにここまで念入りにかわいそう描写を説明してきたが自分は僅差で橘ひかり派である

 

というわけで、新年が明けたところで二番目の彼女は今の立場を奪われようとし、ハコのザコは地獄に足を踏み入れ、ついでにジャンプ本誌では目の前でイチャつかれそう。

明けて早々欠片も良い年にならなさそうな2作品の2人を思い浮かべつつ、この文章で締めくくろうと思う。

 

良いお年を