とりにくメモととりにくレポ

メモ書き用。更新は気が向いたら

【このザコ】このヒロインが弱い! 2022

日本は、一夫一妻制の国である

 

この書き出しから何が始まるかという話だが、要は
「基本一人の男には一人の女しか結ばれることがない」ということだ。
つまりそれがどういうことか。

恋に破れる女が出てくる、ということだ。

 

【負けヒロイン】

事実を述べただけでチクチク言葉となる少女をそう称するようになっている現代。
ブコメによくいる二番手・三番手の女にフォーカスを当てた作品やそういった女を好きになり恋に破れる瞬間を見届けて凹むファンも多くなってきた。
かくいう自分も頑張る女の子が好きなので、必然的にそういう女がよく集まる話やそういう女を好んで摂取しているのである。

この記事は、去年に引き続いて筆者が今年(2022年)出会った、あるいは大きな動きがあった作品にいた強めの弱いヒロインたちを取り上げ、今年最も弱いヒロインを主観で決める記事である。

※性質上、紹介作毎にネタバレがあります、気になる方はその項目を飛ばしてください。

去年はこんな感じ。

toriniku-wing.hatenablog.com

ちなみに今年からは過去優勝した女を候補から除外する。

橘ひかり(わたし、二番目の彼女でいいから。)

去年も見たぞ(公式サイトより引用)

俺たちは「二番目」同士で付き合っている――危険な三角関係の行方は?

「私も桐島くんのこと、二番目に好き」

 俺と早坂さんは互いに一番好きな人がいるのに、二番目同士で付き合っている。
 それでも、確かに俺と早坂さんは恋人だ。一緒に帰って、こっそり逢って、人には言えないことをする。
 だけど二番目はやっぱり二番目だから、もし一番好きな人と両想いになれたときは、この関係は解消する。そんな約束をしていた。
 そのはずだったのに――

「ごめんね。私、バカだから、どんどん好きになっちゃうんだ」

 お互いに一番好きな人に近づけたのに、それでも俺たちはどんどん深みにはまって、歯止めがきかなくて、どうしても、お互いを手放せなくなって……。
 もう取り返しがつかない、100%危険で、不純で、不健全な、こじれた恋の結末は。

 

タイトルがもう最悪」「令和のWHITEALBUM2」「このライトノベルがすごいが次には絶対来てほしくない」でおなじみ、「わたし、二番目の彼女でいいから。」。
なんとこのタイトルと地獄の内容で既刊4巻まで進み、本家「このライトノベルがすごい! 2022」文庫部門第7位・新作第3位というとんでもないモンスタータイトルとなってしまった。まかり間違ってアニメ化したら投票したみんなでごめんなさいしようね

本「このザコ」においても去年手前の女(早坂あかね)が優勝しすでにクソザコの女が存在している作品ではあり、今年も早坂あかねがかなり弱者の女であったため2年連続は芸がないと思い候補から外したのだが奥の女も大概ザコいので本年度は奥の一番好きな女こと橘ひかりをノミネート。

本作、2巻で二股を始め3巻で女二人による彼氏の共有を始めるなど巻を重ねるたびに最悪も重ねていったのだが、高校生編最終章である4巻(正確には3巻終盤)で盛大にやったのが奥の橘ひかり
詳しい描写を書くとブログの規約レベルでアウトな関係性となった*1男女3人だが、こんな関係が長続きするわけがなく、破綻の時はやってくるのであった。

その破綻の元凶となったのが橘ひかり*2
明らかに酷い結果にしかならないというのに、相手の好きを抑えきれない弱い女。
その上で二番目の彼女となったひかりは壊れてしまったのであった。
捻れて歪んで壊れた3人の恋路の行方は――。*3

ちなみに、来年1月に5巻が発売される。
5巻からは大学生編が始まり、進学した男と新しく出会った女二人と過去の女ひとりの合計四人による新たな物語が始まるらしい。もう最悪の予感しかしない

 

と、令和最悪の三角関係ラブコメの話をしたところで少し自分語りを。

前年の記事でいくつか参考資料になりそうなものを買い込んでそれを読んだりプレイしたりをする予定だった。
が、時間が足りなくてできない、という場面があり、そのまま積みゲーとなったゲームがあった。

現代で積みゲーなんてものを消化するタイミングが生まれることはそうそうない。
ないのだが……、今年2月に盛大に右腕の骨を折り、仕事ができないために時間が生まれてしまった。*4

そこで、例の平成最悪の三角関係ラブコメをプレイして出会った女が一人いた。

冬馬かずさ(WHITE ALBUM2

アニメのキービジュアルから引用

WHITE ALBUM2」。
冬の季節のたびに脳裏をよぎるトラウマと最悪を織り交ぜた平成最悪の三角関係エロゲー
序章はアニメもやっているので、こちらだけでもある程度の人間関係は理解できるし地獄部分に関してはここでも十分堪能できる

animestore.docomo.ne.jp

ちなみにプレイ記録はTogetterにまとめたので、興味があるならぜひ。

簡単に紹介すると、本作はとても弱い女ととても強い女と流されてしまった男の三人による三角関係が友情を貫通して酷いことになるのが主たるメインストーリー。当然この記事において取り上げられるのは弱い方の女

Vitaの公式サイトから引用

冬馬かずさ(CV:生天目仁美

孤高の天才だが主人公にちょっと優しくされた結果滅びに突き進むことになったクソザコの女である。

友情と愛情の板挟みとなって進むタイミングを失い、留まることを選んだ結果えげつなく酷いことになり、後ろに向かって進んだところ最悪のタイミングで最悪が爆発した本ストーリーは、終わりこそ綺麗だが過程は世界か少女かを選ぶRPGみたいなことになっていた。

ゲーム本編全体に言えることだが、とにかく男女の機微の描写が凄い。
凄すぎてプレイヤーの心も砕いてくるのだが、とにかく文章として非常に面白く、大学のトークショーか何かで質問に上がった「大学生の間に何をするべきですか?」という質問に対して「WHITEALBUM2」と答えた声優*5の考えも頷けるほど完成度の高い物語。たぶん今までプレイしたノベルゲーの中では一番面白いとも言っていいほどには面白い作品であった。
皆様も骨折したりして時間が盛大にできたらプレイしてほしい。時間ができなくてもプレイしてほしい。

 

と、ひどい三角関係の作品2つを紹介してきた。
どちらも負けず劣らず男が居ないとダメになっていく男のせいでダメになっていくヒロインたち。
が、明確な三角関係にならずとも酷い目に遭う女というのは割とどこにでもいる。

久遠琴乃(隣の席の元アイドルは、俺のプロデュースがないと生きていけない)

公式サイトより引用

次は、書店にあった新発売の棚で丸戸史明の推薦文があったライトノベル、「隣の席の元アイドルは、俺のプロデュースがないと生きていけない」を紹介。*6

彼女はもう、恋愛禁止じゃない。そしてまだ、何も知らない。

 転入してきた元アイドル・香澄ミルは普通じゃない。
「初めまして。あなたの瞳を独占中! みるふぃーですっ」
「いつもありがとう! サインは制服でいいかな?」
 抜群のスタイルに、宝石みたいな瞳。何より日常生活とかけ離れたこの圧倒的なアザトさが異様だ。――と思ってたら。
「あれ、いまのファンサで真っ赤にならない人、初めてかも」
「ねえ君、私を"普通"の女の子にしてくれないかな」
 そして始まるプロデュース。週末の娯楽探しや、文化祭。香澄に普通の高校生活を教えるにつれ「そこそこ」だった俺の日常も変わっていき……これは俺と彼女の、青春と再出発の物語。

あらすじはこんな感じ。
要は『トップアイドルをやりすぎてアイドルじゃない相手に対する接し方がわからなくなった女の子が、色眼鏡をかけて見てこない主人公とともに"普通"を目指していく』というお話。
ここまでに弱い女要素が一つもないように見えるが、この紹介文に出てこないサブヒロインの中には男の前で自身の感情を取り繕える弱い女取り繕うのに失敗した弱い女の二人がいた。今回は取り繕うのに失敗した方をノミネート。

公式サイトより引用した相関図

今回ノミネートするのは右下の委員長、久遠琴乃その左の女も大概弱いがこっちの委員長のほうが2倍くらい弱い

中学の時のクラスメイトにして、結構強火のアイドルオタクという一般的には隠し通したい秘密の趣味を持ち、それを知っているのは物語開始段階では主人公のみである。という事実だけ羅列するとヒロイン要素しかない女。

(元)アイドルという煌めく存在に関わって、自分の中にあった『なにか』が産声を上げ、前を向いて進むことを志し煌めいていく主人公。
アイドルという手の届かない煌めく存在が好きであり、同じように煌めいていく主人公に置いていかれることを不安に思うサブヒロイン。
どう考えてもひどいことになりそうな二人はどうなっていくのだろうか。2巻が彼女主体の話なのでそこまで追って確かめてみてほしい。

とまあそれはともかく。
近年流行りの『ヒロインの内面部分を視点変更で綴る』という表現方法の扱い方がとても上手く、またキャラの出す味というものも綺麗に整えられていて、文章もかなり好みの文体であった。
個人的には2022年に始まったライトノベルシリーズの中では一番の当たり作品。既刊2巻で追いやすいのでかなりおすすめ。

 

という感じで、ここまでは1度の供給である程度進展していく少女たちの紹介であった。
が、これを週刊連載にして小刻みに心情をボコられていく女というものも存在した。

 

ここから二人分、週刊連載作品からのノミネートが続くが単行本化されてない範囲にクソザコ要素が詰まっているため、ネタバレが確定で挟まる。気にする方は読み飛ばしてください。

黒川あかね(【推しの子】)

まずはその中の一人。
ヤングジャンプにて好評連載中であり、ついこの間アニメ化が決定した漫画【推しの子】から紹介するのは黒川あかね

いい感じの画像が見つからなかった

 

ここからネタバレ。
とはいえ、アニメ化が決定したが多分彼女の出番のところまではアニメはたぶん行けない
が結構な人気で2期、3期と続く可能性が高そうなので、閲覧は自己責任で。

 

 

 

 

 

 

 

主人公アクアの出演した恋愛リアリティショーでネットでボッコボコにされた結果アクアに救われてビジネス上の彼女という立ち位置に落ち着くことに成功した女優、黒川あかね。
去年までの段階で男の好みに合わせていくという重たい要素と死亡フラグが全身に巻き付いたキャラ配置が組み合わさって未来酷い目に遭うだろうという気持ちと、このまま上手く行けば死んで勝ち逃げできるのではないかと思われていた彼女だが、上手くいかずにアクアの優しさから共犯関係を断ち切られてしまったためかなり終わりの予感を迎えている。
この後どうなるのか、出番が存在するのかエンディングまで生きていられるか
正直誰にも分からない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とまあ彼女は割と「終わったんじゃないか?」という7割負けの状況。
が、続くもう一人は「ここから入れる保険はない」と言い切っていいレベルで10割負けた女である。

週刊連載界にて彗星のごとく現れ、彗星のように燃え尽きた少女の名前は――。

蝶野雛(アオのハコ)

www.shonenjump.com

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アオのハコ

中高一貫校の女バス部に所属している一つ上の先輩に一目惚れしてしまった男子バトミントン部の主人公の家に、とあるきっかけで先輩が居候することとなった話。

ここまで去年の記事からコピペして持ってきたのだが、当然というかなんというか今回ノミネートするのも去年と同じクソザコの女

公式サイトより引用

蝶野雛である。

去年は頑張って夏休みにお祭りに誘ったはいいが途中で主人公である大喜くんがどっかいって先輩とイチャついている中どっか遠くで一人で待っていたという状況で2021年を終わらせていた。
では年を越してから何があったか。

まず、作中世界で夏が終わり、このままではいけないと思ったのか「返事は後でいいから」というニュアンスの恋愛感情の告白を大喜くんに行った。

その後も日々を過ごしていく中で文化祭でヒロインと主人公をそれぞれ雛と大喜が演じる劇を行い、なんやかんやあって傍から見たらキスしたように見えるという状況が生まれた

その後「本当は付き合っているのでは」「本当にキスをしたのでは」という噂が流れるも、大喜くんはそれを完全否定
なんなら雛本人も「そうしたことにしてもいいよ」という話までしているがそれでも完全否定それが告白までしてきた好意を向けている女性に対しての仕打ちか?

 

そしてここからが単行本範囲外で、現在発売されている8巻の先の話の内容を含むため、読者かつ単行本勢はここを読み飛ばして9巻(下手したら10巻)発売時に新鮮な悲鳴を僕に聞かせてほしい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女バス・男バト・新体操部合同の合宿という明らかにメンツの都合が良すぎる運動部合宿の中で、蝶野雛の心情が明かされた。

「返事は後でもいい」「このぐらいなんともない」「いつまでも待つ」と言いながら、自分の存在が大喜の中に残したがったための夏終わりの告白。
周囲からは「片想いで好いてる側はどうやって幸せになるんだろうな」という辛辣な意見があったほど。本当に辛辣すぎるので助けて欲しい

だがそこから数ヶ月、好きの感情が抑えきれない彼女はついポロッと「ずっと待つけどそういうのが気にしないくらい大喜が好き」と言ってしまう。

大喜は誠実な男性だ。
「キスしたのでは」という疑惑を「相手にも悪いから」という理由で全否定するほど。
そして大喜は一途な男性だ。
同居してしまった一つ上の先輩に惚れてから、片想いを続けていたような男性だ。

だから、「返事は後でもいい」という告白に対しても誠実な回答で返すことしかできない。

「雛、ごめん」

「雛とは、付き合えない」

 

この後めちゃめちゃ縋り付いて、失恋が確定しギャン泣きし、
合宿終わりに同じ体育館で見かける大喜の姿を見てボコボコにされるなど、アフターケアというよりかはオーバーキルに余念もない
弱い上に負けるし追い打ちも受けるという本当に可愛そうな女の子の姿がそこにあったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、以上5人をノミネート。
ここからは箸休め感覚で、去年と同じ感じでストックしておいたが今回ノミネートを見送った連中を少し紹介しておく。

 

ブレイクタイム/選外の少女たち

・四条眞妃(かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

今年完結したかぐや様からは二人。一人目は明確に負けたしなんなら勝ったほうの女に子どももできた方

ずっと弱かったしずっと取られたことを引きずり続けていたクソザコの女だが、最後はきっちりと背中を押すこともできて吹っ切れたと思うし(その後に子どもがデキた事を知ったが)違う男と結ばれて幸せを掴むみたいな感じで終わりを迎えたので選外に。

個人的には一生失恋引きずってほしいし違う男の面だけは見たかったがそれも明かされなかったのでスピンオフお待ちしています。

・伊井野ミコ(かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

二人目。去年もストックしておいたがなんかいい感じだったので見送った女。

散々クソザコを御行と読者に見せつけていったクソザコの極みみたいな女だったが、御行/かぐやの卒業で代替わりする会長に就任する。
お供には彼女が想いを寄せ、向こうも結構いい感じというわかりやすい両片想い状態になった石上優。無事に石ミコ達成である

が、何も起こらない! こっちから告白するのは恥ずかしいし相手から告白したら付き合ってもいいという風に最終盤にして最序盤の展開を見せて物語は終わりを迎えたのであった。
と、クソザコだし目に見える成果はないがまあ未来で勝ててるだろうし上の明らかに幸せ掴めなさそうな連中とは一緒にできないなという理由で今年も選外に。

でも僕はミコちゃんがちゃんと幸せを掴むのが見たいのでスピンオフでウルトラロマンティックするのをお待ちしています

・夕桐アヤノ(Engage Kiss

丸戸史明が描いた重い今カノと重い元カノがヒモと三角関係しながら悪魔を退治していくアニメからは、別れを告げられた瞬間ボロ泣きするタイプのヒモを養う元カノをチョイス。ここまでの文章があまりにも最悪すぎる

めちゃめちゃツンデレの態度なのにヒモがヒモなのでするっとデレを引き出されるわ幸せな記憶は消されるわ別れは告げられるわで弱い女の要素はかなり全面に出されているが、ヒモがヒモなので明確な恋愛的切り捨ては行われることなく、程よく明るく程よく暗い三角関係を保ちつつ作中最後までどうにか乗り切ることに成功した。

選外にした理由に関しては、「女の重さ」よりも「単純にストーリーが面白い」が全面に出た話だったところが大きいのと、ヒロイン全員が重い脆い弱いを分け合ったところで一人あたりの弱い要素がそこまで出なかったのが理由。

さっきも書いたが重い女でキャッキャする前に面白さで盛り上がれるタイプのアニメであり、今年見たどころか過去10年くらい見たアニメの中でも上位に来るレベルで面白いアニメだったので、今年一番のオススメアニメ作品。ぜひとも見てほしい。

animestore.docomo.ne.jp

・ムカイ・ヒナタ(ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

フォロワーから勧められた、負け幼なじみをわかさ生活ブルーベリーアイ並みに凝縮した女ことヒナタ。
主人公は昔見た女をずっと追いかけてるし、特に想いを告げることなく頑張って支えようの姿を見せてはいるが、これを書いてる段階でまだ全部見きれていないので今回は見送り。
とはいえ、昔見た女はデータの残滓でしかなさそうなので結構勝ちの目はありそう。知らんけど。

・シャディク・ゼネリ(機動戦士ガンダム 水星の魔女

これを書いている今(2022年末)ネットでメチャメチャアツい作品である機動戦士ガンダム水星の魔女からは、花嫁であるミオリネの幼なじみ的ポジションに居たが結局手を出せずに魔女に掻っ攫われた男シャディク・ゼネリをピックアップ。

外堀を埋めて世界を変革しきれば、頑張ってツンデレを落として幸せを掴むことができそうな立ち位置だったところ、彗星の如く現れた水星のタヌキに掻っ攫われ、奪った本人には横からチクチク言葉を発することしかできない負けた男。
がこの記事の骨子となるのは「一番弱いは誰だ」というところ。クソザコ要素はかなり高いが男なので今回は見送り

NL派なのでスレッタはエランくんとくっついてほしい派閥の人間なのでコイツには勝ってほしいなとは思っているが、進むべき道を間違えているので若干望み薄みたいなところはある。ということで2期でもっと酷いことになったらゲラゲラ笑おうそもそも最終話ですでにひどいことになりそうだけど

・東頭いさな(継母の連れ子が元カノだった

親の再婚で元彼/元カノ状態から義理のきょうだいになった面倒くさい男と面倒くさい女がなんだかんだ両片想いし続けるラブコメからは、面倒くさい男に告白して親友の枠に落ち着いてなんだかんだやってる女をチョイス。

この女は人との距離感がバグっている上に男の方も距離感がバグっているため、登場してすぐに告白してフラれてしまうも、じゃあ親友でいいかとお互いなって何事もなく訳の分からない距離感*7でヒロインである元カノを翻弄していくサブヒロインである。ここまで書いていて「何言ってんだお前」という感じなのは書いている自分も思っている
強いんだか弱いんだかよくわからない人間性で判断に困ったので選外に。

ちなみに、原作はカクヨムで全部読める。
男の感情/女の感情ともにめんどくさく、それでいてお互いがお互いが好きというハイコンテクストなジレジレ関係は他のラブコメでは味わえない至極の一品。今年読んだweb小説の中では一番面白かったと思うレベルなのでオススメ。

結論/このヒロインが弱い! 2022

ここまでの5人(+5人と一人)。

今年自分が思った、今年最も弱かったであろうヒロイン、それは――。

 

間違いなくお前の年だよ

蝶野雛である。

 

関係性の酷さで言えば平成最悪/令和最悪も大概ひどいのだが、ヒロイン単独の弱さと、その弱さから生じた出来事、
そしてなによりも先の2つと違い明確なメインヒロインの存在からこぼれ出た負けるために生まれた女というところ、
さらにダメ押し追い打ちまでしっかりと決めきっているところが今年最弱を冠するに相応しいと思ったため、今年の最弱ヒロインは蝶野雛とさせていただく。

 

ということで、本編終了後のぼく勉のようなアナザーストーリーでの勝利を願いながら今回の記事も締めさせてもらう。

明らかに来年以降も酷い目に遭う少女たちに、自分から贈れる言葉はたった1つ。

 

良いお年を。

*1:というか電撃文庫でそれ書いて大丈夫なんだって思った

*2:いや早坂あかねも大分悪いけど

*3:※ろくなことになることはない

*4:ちなみに来年にもう一度手術が必要なレベルで後遺症に苦しんでいる

*5:三宅麻理恵さん

*6:丸戸史明の推薦文は公式サイトで読めます

*7:膝枕したり男の目の前でおっぱい掻いたり