ヒュージ・リーダーズというフォーマットが存在する。
ヒュージ・リーダーズはマジック・ザ・ギャザリングのフォーマットの一つである『統率者戦』のバリエーションとなる非公式フォーマットです。『統率者戦』同様、プレイヤーはあらかじめ伝説のクリーチャーカード(もしくは統率者として指定可能なプレインズウォーカー・カード)を選び、その統率者の色指標に対応するカードのみでデッキを構築しますが、通常の統率者と違い、マナ総量が5以上であるカードしか使用できません。
もちろん5マナ以上のカードばかりだと、ゲームの序盤はどうしても土地事故の恐怖と向き合わなくてはなりません。そのため特殊ルールを用いてこの問題を回避しています。通常の『統率者戦』と『ヒュージ・リーダーズ』のルールの違いはルールを参照してください。
(以上ヒュージ・リーダーズ公式サイトより)
まあ簡単に言うと、
「特殊ルールとして、ゲーム外部に荒地4枚を用意して始める、マナ総量5以上のカードと土地のみを用いる50枚デッキの統率者」である。
・デカブツが多くて怪獣大決戦になりがち
・マナ総量5以上と言いつつ色んな手段で5マナまで動き回る小技の数々
・50枚デッキなので割と手軽で組める
・本当によくわからないカードたちが活躍する
などの要素から、今巷で話題になっている新しいパーティゲームである。
ちょうど先日7/10にそのヒュージ・リーダーズ交流会もあったので、
対戦レポートを兼ねて今回はデッキの紹介をしていこう。
今回使用したのはこちら、【老いざる苦行者、アローロ】である。
まずはリストから。
統率者:老いざる苦行者、アローロ
クリーチャー:14
灰燼の乗り手/Ashen Rider
フェリダーの君主/Felidar Sovereign
法をもたらす者、アゾール/Azor, the Lawbringer
冠毛の陽馬/Crested Sunmare
原野の魔女/Witch of the Moors
夜の星、黒瘴/Kokusho, the Evening Star
霊体の先達/Karmic Guide
新たなるファイレクシアの魂/Soul of New Phyrexia
老いざるメドマイ/Medomai the Ageless
吸収するウェルク/Draining Whelk
難破船の探知者/Shipwreck Dowser
原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide
深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths
急嵐のトリクス/Thryx, the Sudden Storm
呪文:18
思考のひずみ/Thought Distortion
総くずれ/Rout
残忍な切断/Murderous Cut
深遠な旅/Profound Journey
カーンの経時隔離/Karn's Temporal Sundering
不連続性/Discontinuity
呪文詐欺/Spell Swindle
奪取/Desertion
オブゼダートの救済/Obzedat's Aid
エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death
債務者の弔鐘/Debtors' Knell
テフェリーの誓い/Oath of Teferi
アルハマレットの書庫/Alhammarret's Archive
太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion
滞留者ヴェンセール/Venser, the Sojourner
死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty
死の宿敵、ソリン/Sorin, Grim Nemesis
土地:17
無限地帯/Myriad Landscape
溺墓の寺院/Drownyard Temple
高級市場/High Market
地形形成装置/Terrain Generator
古き泉/Ancient Spring
睡蓮の原野/Lotus Field
統率の塔/Command Tower
大瀑布/Cascading Cataracts
ボジューカの沼/Bojuka Bog
島3 平地3 沼2
簡単に言うとリアニメイトデッキである。
初期ターンからドローすることが可能なフォーマットであるため、
7枚キープ→荒地セット→ディスカードでリアニメイト先を手から落とすなどで強そうなカードを落とし、
持ち上げて勝つというデッキ。持ち上げるカードも重いのでそれほど早くはない。
また、土地の準備時間の都合上実際の動き出しまでに時間がかかるので、
アローロくんがそれまでに10点くらいライフを与えてくれるという点で採用。
以下、「誰だお前」みたいなカードを一部抜粋。
・溺墓の寺院、地形形成装置、古き泉、無限地帯
マナ加速たち。マナ総量が5以上でも土地はノーカウントなので1ターンでも早く5マナへ到達するためにこういったカードたちが使われる。
特に溺墓の寺院は、先に挙げた荒地セットターンのディスカード時にこのカードを落とすことが可能なため、あらゆるヒュージデッキに採用され「ヒュージのソルリング」と呼ばれている。気は確かである。
・呪文詐欺
ヒュージのマナ吸収。
・冠毛の陽馬、原野の魔女
馬に破壊不能を与え、ライフを得たターンのエンドに5/5の馬を呼ぶロードと、
ライフを得たターンのエンドに対戦相手全体に生贄/自分は墓地からクリーチャー回収。(ジャンプスタート収録)
アローロがターン頭に回復を行うため確実に起動する。
とまあこんな感じの中途半端なリアニメイトとボードコントロールタイプのデッキ。
以下対戦記。
全参加者11名。このデッキは多分レベル5くらいかなーキャッキャってしてたらレベル10が5人居てレベル7~8位も割と居た。
まあ即死ないし致し方なし。
VS船壊し、ダーゴ+東の樹の木霊、Sunastian Falconer
3人卓。
赤緑のぐるぐるデッキと正直誰だお前ってなったレジェンズのアンコモン1のデッキ。
リストがTwitterで上がっていたので見ると非常に完成度の高い面白い8マナ寄せリストでかなり参考になったので是非。
ゲームは盤面を制圧されて負け
VSアーボーグの暴君、ネビニラル、のたうつ嵐、ザイリス
3人卓
屋根の上の嵐から即死コンボを決める系ゾンビと、マナ加速と豊富なリソースから追加ターンを連打するデッキ。
ザイリスがタイムワープを3回位決めて負け
VS船壊し、ダーゴ+東の樹の木霊、Sunastian Falconer、アーボーグの暴君、ネビニラル
4人卓
レベルの都合で先の3名と再戦。
ぷるぷるぼくわるいスライムじゃないよしながら屋根の上の嵐を止めたり盤面の総パワー28を総くずれで盤面を流したりして漁夫の利を勝ち取った。統率者という勝ち方。
感想
負けてもド派手なのでなんだかんだで楽しい交流会だった。
5マナ以上ということで一撃一撃が重いし意外と即死コンボルートも多く、それらも止める手段も重いので意外と構え続けるのが大変だったりするが、
絵面としては怪獣大戦争が毎試合見れるので、そういうものを楽しめる人間側の僕には非常に向いた感じの試合展開だった。
という感じでおわり。
気が向いたらもう一個持っている殴り系ジェネラルの紹介もしていく予定。