統率者マスターズが発売される。
全世界的に大人気のコンテンツであるEDH（統率者戦）、それに注目した再録セットである。
その影響は大きく、統率者需要で値上がっていたカードが安く手に入ることで新規参入を促したり、統率者デッキに収録されたカードで無限メムナイトができたり、コモンに落ちたカードでパウパーがメチャメチャなことになった*1など、再録セットとはいえかなりの盛り上がりを見せている。
そんな中、同日発売の統率者デッキにこんな製品がある。
エルドラージ解放。
エルドラージに注目した統率者デッキで、固有色のない無色のカードだけが収録された統率者デッキなのだが、固有色のないカードの再録ということでヒュージリーダーズ的にかなりの朗報があった。
荒地が1デッキに15枚も入ってるので１箱買ったらほぼ４人分のヒュージ用荒地が手に入る。
そして統率者マスターズという統率者をやってほしいと言わんばかりの特殊セット。
となればこの統率者マスターズ/統率者デッキのカードたちだけでヒュージリーダーズを組んでみたくなるのは変なフォーマットでキャイキャイする人間の性。
実際、ヒュージ的に嬉しい再録も結構多かったので、それだけでデッキができるのでは？ と思い構想だけ練っていた。
で、今回目をつけたのは、限りないもの、モロフォン。
エルドラージちゃうんかいの声が聞こえるが、
・流石に色がついてないとこのエキスパンションだけで組むのは厳しい。
・収録されているカード的に青・緑（可能であれば白も）が絡んでいる統率者が使いたかった。*2
・各色ヒュージ的にヤバいカードが結構再録されたから色々使ってみたい。
ヒュージリーダーズをやらない人も、今回の記事はヒュージ的にどんなカードの再録が嬉しかった・新録が嬉しいのか、というものも味わってもらえると幸い。
全カードが統率者マスターズ/統率者デッキのマークが付いたリストが見れるのは今（エルドレインの情報が出る前*3）だけ！！！！！
基本は緑を出して、手札の強いカードの色を見てランパン。
そこから強いカードを叩きつけるので、コンボのために色々動くというよりかは手元のカードを見て動き方を変えるタイプのデッキ。
無理なく2枚で即死させるコンボが見当たらなかったので、上手にボードをコントロールしてジワジワ勝とう。
徴用の都合で青いカードは少し多めに採用。あと奇数カードを多めにしているのはイェンネットと現実の冒涜がいるため。
ちなみに検討中は「このデッキには入らなかったけどヒュージ的には嬉しい再録」と「単純にこの辺入れても良かったかもね」みたいなカード。*4
少しだけ採用カードと、統率者デッキから持ってきた新規カードの解説。
前半ランパンカード
おなじみ2種のランパンクリーチャーと、暇な序盤のマナ加速ランド。ソルリング*5はないが枚数的には十分。
無限地帯で持ってこれるのは基本の土地なのでこのデッキで持ってこれるのは森か島だけだが、クローサの境界で参照するのは平地と森タイプなので梢の眺望・燃えがらの林間地・大草原の川も持ってこれることを覚えておくとお得。
必殺技
フィニッシャー。
歯と爪は後述するルカルメルと巣主スリヴァーのセットも強いとは思うが、雑にコジレックやウラモグがポンと出てきても強いのでその辺は臨機応変に。
また必殺ソーサリー共はなぜか使用後に追放されないので難波船の探知者で回収ができる。とはいえ回収した時点でヘイトが大変なことになるので注意。
生物学者、ルカルメル
・モロフォンで人間を指定してルカルメルを出し、ルカルメルで人間を指定すると後続のマナコストが全部減る
・歯と爪で巣主スリヴァーと同時に出すと全員を破壊不能にできる
など、細かいところで使うコンボパーツとして最適。通常統率者でもモロフォンリーダーなら採用を検討していいと思う。
現実の冒涜
相手の偶数を吹き飛ばしながら、一徹で唱えると墓地の奇数パーマネントをリアニメイトするカード。
奇数/非クリーチャーなのでイェンネット・ナーセットで一徹なしのキャストが可能。
7マナなので通常キャストの場合はだいたい荒地が3枚は並んでてもおかしくないので、一徹はそこそこの可能性で達成できるはず。
エルドラージ覚醒
アミナトゥの占いやなーちゃんからめくれたら宇宙のソーサリー。その代わり素唱えのマナコストはバカほど重い。
ヒュージでは軽い追加ターン呪文はアウトなのだが、これは12マナなので悪用はされにくいと思うが、どうなるのだろうか。
大丈夫なような、アミナトゥの占いからめくれたら最強すぎるので監視はされてもおかしくなさそうな、といったカード。
こんなところか。
再録されてもまだ高いカードが入り混じっているが、それでも結構な数の強力なカードが再録される今回の統率者マスターズ。
みなさまも今回お安くなったカードを手に入れ、新たなヒュージ環境*6で楽しんでほしい。
おまけ
ちょうど今日新たな禁止カードリストが発表された。
そしてヒュージリーダーズ委員会から「ヤバそうなカードあったら意見が欲しい」という話があったので、個人的にはこいつらどうなんだろうなーと思うカードの話。
ちょっと怪しいかな、のレベルの話であるが。
1ターンに2アクション取れると強い世界なのでかなり怪しい。最初の2,3回は決まっても決まらなくても面白いが、身内戦で10回くらいやって毎回この辺がフィニッシャーになるとなると……みたいな感じ。
とはいえ、ヒュージリーダーズは非公式フォーマット故のゆるい雰囲気で遊べるのが魅力。やりすぎたかなと思ったら別のカードに差し替えるなど、長時間遊ぶ際に多少の配慮したほうがいいかな？ くらいの気持ち。なので「ちょっと怪しいかな」。まあ今回思いっきり使ってるんだけど。
頂点壊滅獣はともかく、今回安くなった*7のでアミナトゥの占いを使う人の数が増え、一定ライン以下でも見まくってなえぽよとなる可能性は若干ある。
とはいえ、公式で禁止を出すには微妙なライン。EDHは4人で遊ぶパーティーゲームな側面もあるのでみんな手加減してねという雰囲気が流れるか、監視リストに突っ込んでおくくらいでいいんじゃないだろうか。
あくまで個人の感想。即座にBANするべきなカードはないと思っているので、今後も楽しくヒュージな世界を楽しめると思う。
