本日はモダンホライゾン2の発売で最も盛り上がったフォーマットこと旧枠モダンの話。
というのも、この旧枠モダンが旧枠セット(~スカージ・第7版)までに登場したカード限定のモダン構築のため、再録がないとそもそもカードプールの増えない虚空フォーマットであるが、
本モダンホライゾン2にて実に38枚のカードが再録されモダンリーガルとなったため、環境が大きく変わった。
参考までに言うと、現スタンダード下で再録され旧枠モダンリーガルとなったカードはキヅタの精霊・不気味な教示者・激情の共感者の3枚である。そりゃお祭り騒ぎにもなるわ。
そんな中で様々な人が注目したのがこちら。
場にゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment ・霊体の先達/Karmic Guide1枚(A)が墓地にあるときに、もう一枚の霊体の先達(B)を出し、効果でAを指定、スタックでゴブリンの砲撃を起動しBを墓地に落とし、出てきたAの効果でBを指定しスタックでゴブリンの砲撃を起動し――と無限ループで無限ダメージを与えるデッキ、通称「カーミックボンバー」である。
・同時に再録された帝国の徴募兵が霊体の先達をサーチできること
・エコーにて手出しした霊体の先達が勝手に墓地へ行くこと
・ゴブリンの砲撃以外にも狂気の祭壇でもコンボが決まること
などから、かなり容易にコンボが決まるデッキであり、今後の旧枠モダン環境のトップに君臨するかもしれない。
実際、この記事を書いた当日の旧枠モダン対戦会では、6人がけテーブルで5人がカーミックボンバーを回すという異常風景が見られた。
……なのだが、他の方のカーミックボンバーが主にナヤカラー(赤緑白)であり、マルドゥカラー(赤黒白)を用いたカーミックボンバーが自分しか存在しなかった。
ので、せっかくなので使用者を増やすためにこうしてデッキレポートとして残しておく。興味があったらコピーしてください。
リストはこちら。
MH2にて旧モ入りしたカードは青文字。
クリーチャー:17枚
貪欲なるネズミ4 帝国の徴募兵2 なだれ乗り2 陰謀団の先手ブレイズ4 霊体の先達4 包囲攻撃の指揮官1
スペル:19枚
稲妻4 終止3 ゴブリンの砲撃4 石の雨4 名誉回復4
土地:24
真鍮の都1 反射池2 ギトゥの宿営地(赤ミシュラン)2 アーボーグの火山(赤黒タップインデュアルランド)4
硫黄池4 コイロスの洞窟3 戦場の鍛冶場2 山2 沼2 平地2
(サイドは割愛)
【基本戦術】
石の雨・名誉回復・なだれ乗りなどで土地をぐちゃぐちゃにしつつ
ブレイズやゴブリンの砲撃などで面をさらに固めていくデッキ。
細かなデッキテクとして、エコーの支払いより先にブレイズの維持コストを払うが可能である。是非覚えておいてほしい。
ランデス10枚体制・リクルーターで追加のカードのサーチなどが強く、
先に動くことが出来ると面の制圧においては驚異の一言であった。
特に、石の雨/名誉回復→なだれ乗り/ブレイズ→エコーやコストで死んだクリーチャーを霊体の先達で再利用。
は単純に犯罪行為に等しい動き。土地3枚割ったらモダンじゃなくてもキツいわ。
とはいえ、そこは楔3色を使うとダメランしかなくマナベースが終わることで有名な旧枠モダン。ダメラン10投の関係で少し動きが衰えるだけでダメラン死が無限に起こっていた。
まだまだ改良の余地はある(実際に土地や細かいカードやサイドボードに変更はあった)ので、一つのデッキ案としてこの記事をうまく活用してほしい。
あ、7/4の旧モGPはバベルで出ます。(予告)