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【アニメ視聴レポ】キミは『異世界の門』、開ける?

本ブログを視聴している皆様は、『異世界の門』という作品をご存知だろうか。

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初めて聞いた方も多くいるだろう。筆者も一昨日知った

twitter.com

www.youtube.com

ピクチャーアニメーションで描かれるファンタジー

現実(リアル)×異世界(ファンタジー)

出合いと紡がれる絆が共鳴する。

 

公式サイトというものが存在しないので、どのような世界でどのようなストーリーが紡がれるのかが全くわからない本作品は、2021年1月よりチバテレビのみで毎週火曜日25:00より放映されているピクチャーアニメーション作品である。

アマゾンプライムなどで配信を予定しているとのことだが、1/12現在配信は行われていない)

 

そもそも、ピクチャーアニメーションとは:

おそらくだが、RPGツクールの立ち絵を動かすプラグインを用い、それを声付きで地上波に載せているものだと思われる

RMV – Title Screen Himawariatelierrgss.wordpress.com

www.youtube.com検索して出てきた、海外版ツクールの追加プラグインと、それを実際に適応したサンプル映像がこちら。

この作品は、だいたいこんな感じでキャラが動いている。流石に声は別撮りだが。


1/14追記:

Live2Dでは? という意見もあり。

いやどちらにしろ作品としてどうなんだそれ。


 

そしてこれが公式のキャラ紹介動画。

www.youtube.com

もう一度言おう。

2021年1月放映開始、つまり今現在放映されているアニメである

 

声優の演技も怪しいのだが、そのあたりは調べていくとニコニコ大百科にとある情報が乗っていた。

dic.nicovideo.jp

声優は素人が3ヶ月のレッスンで出演し、半年という短い製作期間で作られたとのこと

ソースは定かではないものの、地上波で流すには正気とは思えない映像と、聞いたことのない声優の名前と、とても味のある音声を聞くと、本当の話のような気がしてならない

 

しかしこれではどういう作品かがわからない。

せめて公式から世界観の説明などがあると紹介しやすいのだが、各話のあらすじどころかストーリー概要といったものは公式から一切提供されず、また各話の配信も行われていない。

そのため、視聴した記憶とTwitterで集めてきたスクリーンショット(下記スクリーンショットはすべてTwitter上で入手したキャプ画像)を元に本作を紹介し、2話ではどのような作品であったかのあらすじをここに書き記していく。

とはいえ、筆者も1話を見たわけではないので、説明不足な部分が多く見られることがあるだろう。

その際は、来週から共に異世界の門を開きその世界を覗いていこう。チバテレビ放映範囲内という選ばれた人間にしか開かれない扉だが。

……まあ配信予定があるとのことなので、世界のどこでも異世界の門を開くことはできるはず。その際はぜひともキミも異世界の門を開いてほしい


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 1話を見ていない人にも、あらすじとして簡単に先週行われた出来事を振り返ってくれた。

異世界の門を開くことのできるゲートキーパーの家系である鳴宮玲香が、世界の危機か何かを救うために異世界へ、成人男性の声帯が入ったマスコット1匹をお供に旅立った」

といったところだろうか。動きが無さすぎて視覚的に印象的なシーンがなく、手元に録画環境もなく、そこから先の展開全てにツッコミを入れ続けていてどんな導入だったのか記憶が吹き飛んだので覚えていないのだが、導入としては王道的といえば王道的である。

これらをテキストレスのギャルゲーのような絵でストーリーが進行していたのだが、ここから先の風景も全てテキストレスのギャルゲー状態のまま進行していく

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ノベルゲームのOPのほうが差分が表示される分よく動きそうなレベルで動かないOPを経て、玲香はとある場面に遭遇する。

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迫真のバトルシーン

右の剣を持った青年、ロウ。

その左にいる弓使いの少女、サラ。

それに対するは中央にいる、鳴き声の時点で明らかにに成人男性の声帯が入った霊獣。

なおこれはバトルシーンであり、この状態で立ち絵が上下左右に動いてまばたきをした状態で、声やエフェクトが入ったものが地上波に流れている。

苦しそうな演技などもあるのだが、表情差分は殆どないので顔と演技は一致しないし演技もプロに比べるとかなり物足りないものである

何度でも言おう、これは2021年放映のアニメーション作品である。

 

間一髪霊獣を倒したところ、正気に戻った霊獣は成人男性の声帯から人の言葉を発し、最近広がった悪意に負けてしまい人を襲ってしまったということを三人に伝える。

止めを刺そうとするロウを、戦う意思はもうないと玲香は諭し(霊獣が戦意を失っている姿は視聴者には一切見えない)、霊獣はその場を去っていく。

 

二人はこの世界のことがよくわかっていない玲香を連れ、場面転換のシーンなくシームレスに街へと移動する

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乳の大きさは遺伝

そこにいた宿屋の女将さんであるサラの母親から、冒険者ギルドへ行ってみてはどうだろうか、と言われたので、その準備のため、ロウの実家である鍛冶屋へと赴く。

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髪の色は遺伝

ファンタジー世界の鍛冶屋なのに溶接マスクを頭につけた父親は、室内なので立ち絵から剣を取り除いた状態の息子に新たな武器を、サラにこの新しい弓を、そして主人公に異世界での新しい装いを与える。

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このイラストの主人公は正直かわいい

この新しい弓ってなんだよ、と思うだろうが、このアニメにはエフェクトや立ち絵以外の部分は一切映らないので、「この弓」という言葉を用いて登場人物が会話していても手に持っているであろうその弓は映像中に一切表示されない

またここは鍛冶屋なのになんでこんな新しい服が即座に用意できるんだというツッコミは野暮なものだろう。防具屋とか装備屋とか別の呼び方でも良かったとか言ってはいけない

ちなみにだが、二人の親を見た玲香がなにか違和感を覚えるシーンが挿入されていた。

www.youtube.com現代編紹介動画のサムネにいる玲香の叔父たちに印象が似ているので、世界が違っても同位存在は存在する的な話なのだろうか。

これに関しては筆者の推測なのでまだこの先の展開はわからない。今の展開すら若干怪しいのに先の展開がわかるわけがない

 

ともあれ、王都の冒険者ギルドへ向かう玲香一行、それを道中のWindowsXP時代の壁紙のような草原から見る怪しい二人組がいた。


1/14追記:

みにくる( https://minikle.onlinestores.jp/ )という、ノベルゲームでよく使われる素材サイト(有償)の素材であるとのこと。これ地上波の30分アニメだがそれでいいのか。

そのため、みにくるの名前がOPのクレジットに記載されていたがみにくるの抗議の結果4話以降から名前が外れることになったらしい。


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凄まじい服装だが……

襲撃など言っていたので、おそらく彼らは敵になり得る存在なのだろう。

なお、右のピンクは公式イラストレーター曰く元青年とのこと。

 

そんなこんなで3人は王都へ到着。

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「まるで絵本の中の世界」というが、まるでOPに一瞬チラッと写った風景の世界としか言いようがない。

比べてみよう。

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ロゴなしバージョンじゃねーか

 

そこで、王都に入るには通行手形が必要であると立ち絵すら表示されない守衛に呼び止められた3人は、この通行手形で大丈夫だろうか……と不安げになりながらも、その通行手形を守衛に提示する。

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スクショが見当たらなかったので草原で代用。本来の背景は都市の入り口のようだった。

……と、文章で書くと何となく状況が分かるシーンだが、実際の絵面は玲香・ロウ・サラ・マスコットの4体のみが表示され、立ち絵では存在しない守衛立ち絵外のものであるため表示していない通行手形を見せているので、視聴者から見ればパントマイムである。

パントマイムと違って動きはないが

 

その場には、それを影から見る謎の人物があった。

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謎の人物。書いてて気付いたが下の受付嬢じゃん

雑に謎すぎて言葉を失った

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ケモミミ褐色巨乳とかいう性癖の権化。ここだけ100万点ある

一行は、冒険者ギルドにて性癖モリモリの受付嬢とやりとりを行う。

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こいつも通常立ち絵武器持ってるだろってツッコミ入れたいし、

背景のアメリカの地図は一体何だ

すると、ギルドマスターがそこへ現れーー。

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戦犯リスト1ページ目

ToBeContinueなどの表示などなくED映像が流れる。どうやらここで終わりらしい。

そして次回予告へ。

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次回予告も動かない。

次回予告も動かずに、各イラストごとに20秒くらい次回行われるであろう内容の発言をし、

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この風景が1分位続く

ついにピクチャーアニメーションの方も力尽き、次回サブタイの文字を背景に1分ほど予告を続け、「次回、暗躍」とサブタイを読んで10秒程度のダーク♂尺余りと共に番組は終了した。

体感2分くらい予告をしていたようにも見える。単純に予告も長いんだが。

 

完走した感想

令和の怪物としか言いようがない存在であった

ツクールの動きの少ないアニメーションというだけで地上波放映中の作品とは思えない凄まじい作品なのだが、声優の演技も絶妙。

マスコットの声も成人男性の声であるし、獣の鳴き声も成人男性の声である。

映像もイラストがほぼほぼ動かないので見ていなくても聞いていればわかる……ように見えて一瞬映った喋らないキャラなどもいたし、本筋に明らかに関係ありそうな謎の人物も一切の言葉を発していない

(キャプ画像や本筋には関係なかったが、王都への出発の際見送りみたいな感じで町背景に二人組の親が一瞬チラッと写ったシーンが有った)

アニメーションや声優の演技だけでなく、背景BGMも明らかにここで一度再生が止まったというくらいBGMのつなぎが甘すぎる部分もあった

本当にすごい。これが現代に存在していることが奇跡とまで言える


追記:

感想を見ていると、「令和のダイナミックコード」だとか「新時代のクッキー⭐︎」という意見があったが、

ダイナミックコードの方がよく動くし

本筋クッキー⭐︎の方が視覚情報が多く理解が容易である。

本当に信じられないと思うが、これが2021年1月現在放映されているアニメである。

 

これを見て気になった方も、気にならなかった方も是非一度は異世界の門を開いてほしい。逃さん……お前だけは……

 

現段階では異世界の門は毎週火曜日の深夜にチバテレビにしか現れないが、公式が本編配信を行うとのことなので、これから全世界に異世界の門が開かれるだろう。

その先は、本当に誰も見たことのない異世界が待っている。

ぜひとも、一歩足を踏み出してほしい。