次の神決の目標は16に入ってタートルズのパックから青黒諜報ランドを出すことです 大きいんだか小さいんだかよくわからない目標だな
— とりにく (@toriniku_wing) 2026年2月27日
小さな野望に見えて、現実的な目標のつもりでした。
2回前のパウパー神では最後に平山選手が使うハイタイド戦で敗れ、ベスト8を逃しパックを剥く人となりました。
それならもう一度16位に入って微妙に欲しい青黒諜報ランドを手に入れて気持ちよく終わろう。そんな感じのテンションで行きました。
今最終ラウンドをIDしました pic.twitter.com/ukmyPBOcol
— とりにく (@toriniku_wing) 2026年3月7日
探せばふつうに顔写真出てくるけど一応ブログ上では隠しときます。
目指していた先、その上に手が届きました。
当日のリストはこちら。
と、ちょっといい話を意識した導入ですが、上位に来たのでこの記事を読みに来た方に求められているのは新カードの使用感とか他のエルフには無いカードの採用理由とかそういうやつだと思うので、先にその辺の真面目な話をします。
いつものクソテンションの記事は後半から。

あと今回のレポート用に作ったけど森林組合*1に査読をお願いしたらもうちょっと色々書いてもいいんじゃない? となってちゃんと書いて先に出した、エルフでちょっと知識が必要なカードの知見メモも置いておきます。
真面目パート:採用カード
アイスクリームキャット/リス・アラナの狩りの達人

ミュータント・タートルズの新カードであるアイスクリームキャット。
終盤に余ったマナクリやお菓子の小屋・クウィリーオンで生成し続けた食物トークンをドローに変換して後続を引き続ける事が可能。
本体性能としても2マナ1/3で赤単ラリー辺りに強く、食物部分を使うことで回復も可能。さらにクリーチャーなので先に出すと仮面の蛮人のコストをインスタントタイミングで生成できるなどするカードです。
そして緑/黒の混色クリーチャーなのでギルドパクトの守護者を止めることもできるし、黒なので殺しが当たらないということでクソデカハイドラを付けてそのターンで殴りやすいなど、エルフのメリット部分を伸ばすカードとなっています。

その強みを活かすために採用したのがコイツ。
後続がポコポコ生えてきて、本体はブレス/ハダルを越えるので再展開もしやすい。
上手く機能すれば森林守りやティタニアの僧侶がとんでもないことを起こす、これまたエルフの強みを押し付けるカード。
そして今回はこれで生やしたエルフをアイスクリームキャットでサクり続け有効牌を手に入れる――。
というデッキを(エルフ回す時に基礎を学んだという意味で)エルフの先生である角とうふさんが考えました。起源はキッチリさせておいたほうがいい。
サイドボードにスペルを多めに取っていたので、エルフの基本ドローソースである暴走の先導/紆余曲折では手に入りにくいカードを得ることができるし、実際今日の当たりはかなりエルフの強みを押し付ける試合が多かったところもあります。
が、起動2マナなので悠長すぎること、ソーサリータイミングであること、3点回復が召喚酔いに影響されるので対バーンなどでは緊急時の回復として使うことができないことなど、エルフが弱いところには弱いままのカードです。むしろ普通のエルフに入っている幸運を祈る者のスロットを使った分祈りが足りないまである。
今回は当たり運が良かったのでなんとかなりはしましたが、2枚ではなく1枚で先導/紆余曲折で当たると良いなーレベルの採用をしたほうがよいかもしれません。実際エルフはドロソが引けなくて負けみたいな試合をまあまあやるので、追加のドロー枠と考えた採用です。
ですが展開力とビッグマナ戦術というエルフの強みを押し付けるパッケージではあるので、1枚ずつの採用をすると普段とは角度の違う勝ち方ができると思います。
そしてこのドロー力で1ゲーム取ってるのも事実。詳細はまた後で。
樺の知識のレインジャー

マナを出す能力がエルフ2体なので召喚酔いの必要がなく、リス・アラナが横にいると樺の知識+出てきたトークンで1マナ出るので手札の全ての1マナエルフが出せるという理由で採用しました。
変異の仕様(断片超えれる/ギルパク防げる)は使う相手に使う、という感じなので頭には入れていたのですが今回はバブルマッチでパワーを1つ上げる手段として使うだけでした。
ただ単体で何もしないのは気になるポイント。
アイスクリームキャットを減らすなら一緒に減らしていい枠で、素直にラノエルを追加するほうが良いとは思います。
特に今回はサイドに青を取っていないので、色マナが出るメリットも薄いため……。*2
土地譲渡

土地の枠に1枚だけ。
土地譲渡を初手にピッチで打つのは相手にウィークポイントを知らせてしまうので極力やりたくはない、
けどもお菓子の小屋をサーチする手段がもうちょっと欲しい……という理由で採用しています。
ピッチで打つタイミングですが、想定としては3-4枚目の土地を探したいというタイミングを選んでいます。*3
そのタイミングでは展開が終わってあとはハンターを出すだけだとか、手札の中身が紆余曲折/暴走の先導で知られていることが多いので、見せても問題ない、あるいはどのみち見せるみたいな感じなのでピッチで打っても問題なかったりします。
複数枚入っているとピッチで打たないと土地が進まないという状態に陥りがちなのですが、1枚なら割とその辺りがコントロールしやすいです。
手札を見せたくないが次に備えて土地を伸ばしたい、というときは普通に2マナ払って打てばいい話ですしね。
要するに無くてもいい、基本土地でいい枠ではあります。
けどもお菓子の小屋をサーチするメリットがアイスクリームキャットで生まれたので増やした、という感じです。
ヴィリジアンの長弓

今日はグリ親を狩る白単が増えそう+最近ゲートが復権してるよねで普段より多めに採用した弓。色んな人にめちゃめちゃ怪しいと言われ続けています。まあ怪しい。
白単・ゲートのサイド後には軍旗の旗手がいて、出されると除去手段が無くて詰むという場面を回避することもできるし、その辺りが採用しているクリーチャーたちは飛行の小粒が多く、1体の射撃で落としやすいのでそのまま盤面を制圧して勝ちやすくなります。小粒落とすだけなら散弾の射手でもええやん。
というちゃんとした理由もありますが、ちゃんとしてない理由として去年の年末から今回のSEあり大会で弓がクリティカルに刺さる白単とかゲート系デッキとバブルマッチで当たりまくっていて*4弓を引いた時は全部勝っているし無い時は負けているという経験がありました。
そういうこともあって半ばお守りのレベルのカードです。バイアスだよって言われた。
幻触落とし

5/3/3飛行とかいうマジの化け物新カードの関係で親和が増えそう+ジャンドが苦しいのは結局変わりない*5ので、浄化の野火に合わせて打つとクソゲーを誘発でき、そうでなくてもこれ+仮面の蛮人で橋を一生削り続けると動けなくなることを狙ってこっちにしました。
とはいえジャンドはともかく親和はランデスで勝つのあんまりよろしくない*6というのは前提だとは思っています。
でも橋吹き飛ばして勝ちたいじゃん……!
が、想定以上にUtrom Monitorが強かったのでソイツを潰せる普通のファクト除去でもいいです。

エルフマスター・しいばさんのサイドにコレが入っていて素直に拍手しました。次からこっちに変えます。
ということで理論武装した真面目な話は終わります。ここからはクソレポです。
いつものテンションパート
下準備
チェストにハンターが入って安くなったので年明けくらいからMOに復帰。エルフがデッキとしても環境としても良かったので紙に続いてそのまま使用していた。
色々と学んだ結果それなりに勝つことができ、割と安定してリーグを周回できるようになり、大体1~3月で200戦くらいやって勝率は55%くらい。
高いか低いかが割とマジでわからないラインだこれ。*7
そして、ミュータント・タートルズがMO実装され、その晩の話。
Pauper League 2026-03-04でエルフ/Elvesが5-0。《アイスクリームキャット/Ice Cream Kitty》が3枚採用。 https://t.co/hzblbqmhNE pic.twitter.com/WCU9COlvJI
— CausewayBay (@CausewaybayMTG) 2026年3月4日
自己肯定感爆上げちゅ~↑↑
新カードの使用感を確かめるために多めに入れて回した構成がグルールとテラーに合計4回当たったのでネコチャンの強みが出た回を取り上げて貰い、自己肯定感アップ。
そして直前のアマノさん主催のフリプ回で第二候補の白単を回し、かなり強かった、のだが……。
「白単ヤバいですね」「でもミラー不毛ですよ」パチパチ「本当だ、不毛だコレ」
となり、白単増える読みで躊躇いは捨ててデッキは自分自身でキッチリと回せるエルフを選択。*8
リーグ周回中に現パウパー神であるHyumaさんに4回ほど村を焼かれていたが、そもそもの目標値がTOP16だったので神に見えることを考えず。
ちなみに今回のリストは本当にレッドネスに勝てません。でも白単もグリ親もそれなりにキツいから道中でマッドネスは滅びるだろ!

当日
R1:パクトドールトロン

メモ帳を忘れてしまい、この試合はアプリでライフカウントをしていたので記憶で書いてます。
でもG1は暴力で押し切ってG2はファングレンの匪賊に80点くらい回復されて60点削ったけど負けみたいなそんな感じ、
G3は3ターン目か4ターン目にイニシアチブを叩きつけて勝ち。
○×○
R2:ゴルガリターボフォグ

G1は4ターン目くらいから致死パンチを与え続けたらフォグが足りなくなって勝ち。
G2はある程度展開したところに毒素ネズミが飛んできてライフ回復+盤面が崩壊した後にマップネズミが出て負け。
G3はロングボウを設置してペチペチ削りつつ暴力も与え、墓所のネズミに付けようとした毒素の分析2枚をクウィリーオンのアンタップも含めて上から射抜いて勝ち。
明確にロングボウで勝った試合その1。
○×○
R3:グリクシス親和

G1はイニシアチブを叩きつけた後にコイツと刷新された使い魔で取って取られてを繰り返し続けたものの、相手が除去を引けなかったのでティタニアの僧侶からクソデカハイドラを叩きつけて勝ち。
G2はモニター2枚が3ターン目くらいに出てきたが、蛮人2枚と幻触落としで土地をメタメタにしつつクソデカハイドラを叩きつけて勝ち。
○○
R4:ブラッドバーン
G1は除去を引かれなかったので爆速でエントが出てきてこそサクをピタ止めして勝ち。
G2はお菓子の小屋でどうにか食いつないでいたがインプとこそサクによる4点の方がダメージが多く負け。
G3は最速のこそサクをフェアリーの忌み者で飛ばした後、相手のドローがほぼ土地で後続のルーターを全然引けなかったらしく、そのままデカブツを叩けながらゲインしながら勝ち。
○×○
R5:赤単ラリー
G1は数の暴力に耐えつつ展開するも火力を打たれて負け。
G2はお菓子の小屋を2枚展開しつつクウィリーオンも出せたので高めにライフを維持し続けて勝ち。
G3は相手が展開よりも処理を優先した結果、途中で大焼炉を蛮人で飛ばすと動きが鈍くなったのでその間にゲインとデカブツで勝ち。
×○○
R6:グリクシス親和
始まる前にデッキチェック。大丈夫だったけど前準備でスリーブの詰め替えやり忘れてたからもし引っかかったらどうしようって思った。
G1は1ターン目に相手が蛮人ケアの縦置きファクトランドから黒ボム設置しこちらの2ターン目蛮人を回避しつつ、そのままモニターを出し、こちらの蛮人の餌を与えないようブロックなしの殴り合いを始めたので負け。
G2は蛮人で盤面を崩しながら殴って勝ち。
G3は相手がモニターを出してきたが、戦い的にはハンターを叩きつけるしか勝ち筋がなさそうなのでノーガードの殴り合いを選択。
が、クラークで流され2体目のモニターも出てきて負け。
G1は本当に対戦相手のゆーきさんが本当に上手かった。さすがパウパートッププレイヤー。
(後日追記)そんなトッププレイヤー、ゆーきさんのNoteが公開されております。レポートとしてもデッキ解説としても優れた記事なので是非ご覧ください。
×○×
R7:バントゲート
前々回のバブルマッチでは平山プロのハイタイドに敗れ、今回またバブルマッチで市川ユウキプロに当たる。前に見た光景すぎてだいぶ緊張した。
そしてまたロングボウがクリティカルなマッチアップが最後にやってきたのである。
G1は3ターン目ハンターを出すも、戦隊の鷹と虹色の断片とギルドパクトの守護者でイニシアチブの奪い合いが発生。
ライフを削りあいながらイニシアチブの階層を進めていき、盤面にリスアラナがいる状態で最終層へ突入。
カウンターを乗せつつ現れた、そのカードは……!

そのまま横に立ってたティタニアから10マナ位出して、小粒→サクリ→サクリ→出し直し→クウィリーオンで再アンタップ→サクリ→サクリ……と繰り返しながら森を4枚ほど引きつつ森林守りのエルフまで着いて勝ち。
G2は絶対打ち消されないタイミングでマナクリを出しながらロングボウを通し、出てきた鷹を狩り、当世を蛮人で消し去り、旗手も射抜いて勝ち。
相手は断片4枚引いていたがその上から全部射抜けた。明確にロングボウで勝った試合その2。
○○
R8:ID
5位抜け。
初めて神決という大規模大会のTOP8という名誉ある場所にたどり着き、そしてすべての試合を終えたのでデッキチェック前にスリーブチェンジ。昨日か朝やれ。

そして配信という大人の都合で1時間待ちになる前に発表された対戦相手、それは……。
note.com

これを書いたけいがさん。デッキは当然マッドネスバーン。
練習期間通して個人勝率20%以下のマッチアップです。白単とグリクシス親和にやられてマッドネスバーン滅びるって言ったの誰だよ!!!

インターバル:一夜漬けタイム
最終戦突入時は問題なかったがオポがズレたので最終的に相対するのは赤単マッドネスバーン。控えめに言って勝てないマッチです。


でもここまで来たら最後までやり切ろう。
そんなノリもあり、インターバルの短い時間で今のデッキでマッドネスバーンに勝とうという挑戦を始めました。
ご協力いただいたいいづかさん、砂抜さん、そしてサイド案を一緒に考えたり基本的なプランを共有できた角とうふさん、しいばさん、本当にありがとうございました。
通りかかった人も自分も含め全員「無理だろコレ」という結論にたどり着きつつも、強大な敵と協力して戦うという、ちょっとしたレイドバトルめいた楽しさがそこにはあった。
少なくとも緊張は壊れ去って、最高のコンディションにはなれたと思う。
あとは、相手がマリガンして/こっちは毎ターン土地を伸ばして/お菓子の小屋を出して/ドロソでしっかり引いて/忌み者でこそサク飛ばして/怪物的出現でどぶ潜みを吹き飛ばして/デカブツを出しながらゲインを繰り返して/殴って勝つ!
こんな手順の多い試合が大丈夫なわけあるか。
SE1:赤単マッドネスバーン
××

おわりに

第4期からパウパー神決に出続けてここまで3年ちょい。まさか花が咲く時が来るとは思わなんだ。花は焼けたけど。
元々エルフを組んで回すと、結構気が合ったので長期間調整したりMOでも回しはじめはしたが、まさかここまでとは。
環境的にも当たり運的にもエルフに良い感じの環境だったのでそういうところもあり、最後は無理対面に滅ぼされるという結果でしたが、一夜漬けによる準備期間や終わってからの真の8位決定戦、そしてSE1無理対面後手スタート4人組でちゃーりーさんに一枚写真を撮ってもらうなど、最後は笑顔で締めることができた。
神決TOP8という望外の結果に喜びつつも、これ以上にたどり着く日がまた来ることを信じて。

次はハッピーエンドのその先で。
本記事はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
*1:パウパーエルフのDiscordサーバー
*2:青を取っているなら残してもいいとは思います。青を入れるかどうかは結構ギリギリまで迷いました。
*3:当然しょうがないので初手にピッチで打ったりもする
*4:エルフでないときも含めて5回、バブルマッチは7戦くらいでこの割合はおかしくない?
*5:むしろ普段と違って緑単のためクラーク族のシャーマンを弾けない
*6:相手の土地枚数が多く、上手く引かれてると別に何も起こらない
*7:安定して周回できてるから悪くはないと思う。比較対象:こそサク回してチケットを溶かしてた頃
*8:この環境は自分がやりこんだデッキの強みを最大限生かせるほうが強いと思っているため