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— 双木 湊(なみきみなと) (@Minato_Namiki) 2022年7月18日
遅くなりましたがPT旧枠モダン開催のお知らせです。
【旧枠モダン】PT旧枠モダン開催のお知らせ - Ideal Idolはてな支部https://t.co/KePOAOOEJI
PT旧枠モダンが発表され、その参加権利を賭けた熱い戦いが繰り広げられる中、
およそ半年に一度ペースで行われているGP旧枠モダンの季節がやってきた。
【第13回】GP旧枠モダン【過酷な旧モ】 https://t.co/Zpf3R8ISoE
— 双木 湊(なみきみなと) (@Minato_Namiki) 2022年10月1日
というわけで今回は、前回の第12回GP旧枠モダン終了後から10月31日までに関東近郊で行われた大会に存在した旧枠モダンのデッキたちを軽く振り返っていく。
やればやるほど何もわからんと呼ばれる旧枠モダンの環境理解の助けとなると幸いである。
前回(2022年前半期)はこちら。
前回GPのメタゲームブレイクダウンはこちら。
デッキ分布図
まずはじめに、どんなデッキが延べ何回大会に出場していたかの表がこちら。(6/25ファイトクラブ~10/15ファイトクラブ)
黄色背景は優勝あるいは権利獲得のもの。
とはいえこちらは衝動追加前後を織り交ぜているのと、大会に参加したデッキの延べ数での計算であるため、参考程度に。
団結のドミナリア前
今日の旧モ(6/25 旧枠モダンファイトクラブin新宿アメドリ)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年6月25日
ナヤカーミックアグロ(優勝)
マルドゥカーミック
赤白カーミック
赤白ワイルドファイア
黒単ファイレクシアン召集アルター
白黒ネザー
おめでとうございます🎊
きょうの旧モ(7/2 BigMagic)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年7月2日
ナヤカーミックアグロ(優勝)
ナヤフラッシュメア
トリコカーミック
赤緑ステロイド
青黒ネザーゴー
黒単ゾンビ召集
🎊🎉おめでとうございます🎉🎊#旧枠モダン
きょうの旧モ・メタゲームブレイクダウン
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年7月23日
(7/23旧枠モダンファイトクラブinアメドリ新宿)
ナヤビートカーミック(優勝)
ナヤビートカーミック
緑単ストームストンピィ
赤白カーミック
青黒リアニメイトトロン
青黒ネザー
スゥルタイネザー
🎉おめでとうございます🎉
次回は8/20昼開催だそうです pic.twitter.com/cHcyDzLKe6
旧枠モダンファイトクラブ
— ばしぇ (@Henrietta1321) 2022年7月23日
使ったもの:ナヤカーミックビート
ナヤカーミックビート×〇〇
ネザーゴー×〇〇
スゥルタイ死の奈落の捧げ物〇〇
3-0しました🙌 pic.twitter.com/XgjDeen8kP
GP後は「ナヤビートカーミック」という、カーミックボンバーの新たな可能性を見せつけ前GP優勝を攫っていったデッキが草の根大会でも存在感を示していた。
旧枠モダンにおけるアグロ黄金ムーブである、「マナクリ→象群の呼び声→フラッシュバック象」の動きに加え、5マナ域に到達後は包囲攻撃の司令官や霊体の先達による絶え間ない攻撃、さらにはカーミックボンバーやオーバーランによる一撃必殺まで兼ね備えた、高~中速ミッドレンジデッキである。
エラダムリーの呼び声や帝国の徴募兵による柔軟なサーチアクション、稲妻やコラコマ*1といった攻めにも受けにも使えるダメージアクションなどもあり、環境内デッキの中では抜きん出て強いと言っても過言ではない。
そもそもこの旧枠モダンというフォーマットにおいては2ターン目に現れる3/3の象が本当に強いため、「まずこのデッキと当たったらどうしよう」と考えるのには最適なデッキである。
そんな一強環境であったが、流石に3大会連続で荒らし続けると状況は変わってくる。
きょうの旧モ(8/6BIGMAGIC秋葉原)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年8月6日
バントジョルレイルランプ(優勝)
ナヤビートカーミック
スゥルタイ邪眼
スーサイドトリコ
緑単ストームストンピィ
おめでとうございます(ありがとうございます)#旧枠モダン
【#MTG #MTG_BMA 】
— BIGMAGIC秋葉原店 (@bigmagicakb) 2022年8月6日
本日開催のBM旧枠モダン杯の優勝はジョルレイルランプでした!おめでとうございます! #旧枠モダン #旧モ pic.twitter.com/tenXh3mCiN
まず8/6に開催された大会の優勝はこちらの「ジョルレイルランプ」。なんで勝ったんだコレ?*2
要するに「ジョルレイルの効果で相手の土地をクリーチャー化し、ネビ盤かラスゴでふっ飛ばして勝つ」というデッキである。色拘束の厳しさが異常だが、アグロの展開を咎める全体除去が8枚体制となっているため、かなりアグロ系デッキを見据えたデッキの構築となっている。
という地雷デッキの偶然の勝利はさておいて、次は同月末に行われたPT旧枠モダンの出場権利を争う一戦、PT旧Q(旧枠モダンファイトクラブ夏休みスペシャル)の結果がこちら。
きょうの旧モ(8/20 新宿アメドリPT旧Q)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年8月20日
11名/2人にPT旧モの権利
赤緑ステロ(1位)
スーサイドトリコ(2位)
バーン
赤緑ステロ
オーランカー
赤白アネックスワイルドファイア
青緑フラッシュ
青緑カウンターバーン
トリココン
ジャンド抹消
ナヤビートカーミック
🎊おめでとうございます🎊#旧枠モダン
【MTG大会結果】
— アメニティードリーム新宿店 (@amenity_shin) 2022年8月20日
本日開催したMTG旧枠モダン夏休みスペシャルは11名様にご参加いただき、優勝は「ステロイド」を使用した「おんそく」様でした!🐘
二位は「スーサイドトリコ」の「KATINO」様
おめでとうございます!🥳
次回9月17日の開催予定です!#MTG #旧モ #旧枠モダン pic.twitter.com/xuLROizTcp
勝ち抜いたデッキはふたつ。
一つは、より早く命を刈り取ることに特化した「赤緑ステロイド」。
こちらも「マナクリ→象」の黄金ムーブを搭載しているが、ビートカーミックに比べて1マナのマナクリの枚数も多く、2ターン目に象を出すことがより現実的な存在となったデッキである。
また、旧枠モダンにおける基本除去カード「稲妻」を「巨大化」で回避するというコンバットトリックも存在しているため、稲妻に除去を頼ったデッキ(ビートカーミックももちろんそう)にはかなり強く出れるのが特徴的だ。
もう一つは、象に対して非常に強い存在である「稲妻の天使」を用いた「スーサイドトリコ」。
稲妻の天使だけでも象は止まるというのに*3、なんとヴェクの聖騎士+聖なる力という稲妻すら届かない強力な組み合わせを用いて象の生態を粉々にしていった。
象戦以外でも、採用クリーチャーがすべて「地震」を回避するため地震を相手の盤面除去とライフ詰めを兼ねているなど、デッキとしての完成度も非常に高いデッキである。*4
ビートカーミックが旧枠モダン最強ではないと証明した大会であった。
団結のドミナリア後
そうして迎えた団結のドミナリア。
バルデュヴィアの大軍は追加されなかったが、ここで「ガイアの力」と「衝動」が新たに加わった。
「ガイアの力」に関しては、部族の炎・俗世の相談などが存在するためドメイン(特にアグロドメイン)の誕生が期待されたものの、3種類までなら巨大化で良く、4種類で俗世の相談を打っても衝動と同じなど、研究の結実までには至っていない。
が、「衝動」の追加によって環境の高速化に押され気味であったコントロールデッキが大いに活気付いた。
まずは衝動が入った直後の大会。
きょうの旧モ(9/10BM秋葉原)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年9月10日
青白コントロール(優勝)
黒単邪眼
ステューピテッドグリーン
エルフ
青白カウンターレベルカーミック
青黒ネザーゴー
スーサイドトリコ
エスパーコントロール
マルドゥカーミック
🎉おめでとうございます🎉#旧枠モダン
【#MTG #MTG_BMA 】
— BIGMAGIC秋葉原店@偽アカウントに注意!RTキャンペーン中! (@bigmagicakb) 2022年9月10日
本日9名で開催の旧枠モダンBM杯の優勝は青白コントロールでした!おめでとうございます! #旧枠モダン pic.twitter.com/f1GMjhAtXy
※「ステューピテッドグリーン」→ステューピッドグリーンです。
プレイヤーたちが衝動追加でテンションが上がりこぞって衝動を使った結果優勝したのは青白コントロール。
「対抗呪文」「嘘か真か」といった青のコントロール向けカードに、「神の怒り」「物語の円」「翼の破片」といった白のクリーチャー除去を織り交ぜ、
最後はミシュランか「聖なるメサ」のペガサストークンで殴り勝つ、というコントロールデッキ。
衝動の追加によって、早い段階から打ち消しを構えつつ次のカードを探しに行けたり、衝動+翼の破片でストーム1の翼の破片を打てるようになったなど、明確に強くなったデッキの一つである。*5
この後のPT旧Qを勝ち抜いたデッキの一つでもあり、現環境で対策しなければいけなさそうなデッキの一つとなっている。
きょうの旧モ(9/17旧枠モダンファイトクラブ)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年9月17日
青黒フィンケルゴー(3-1-0オポ差1位)
白黒コン(3-1-0オポ差2位)
赤単ランデス
黒単ランデス
緑黒ランデス
青黒ネザー
青黒アグロ激動ゾンビ
赤黒ネザー
赤黒ヴォイド
赤緑ターボ抹消
ナヤアグロ
🎊おめでとうございます🎊
※「赤緑ターボ抹消」→赤緑ワイルドファイア
【MTG大会結果】
— アメニティードリーム新宿店 (@amenity_shin) 2022年9月17日
本日開催したMTG旧枠モダン11名様にご参加いただき、優勝は「フィンケルゴー」🤘
を使用した「KATINO」様でした!
二位は「白黒コントロール」🐴🪶
の「AKITA」様おめでとうございます!🥳
次回10月15日の開催予定です!#MTG #旧モ #旧枠モダン pic.twitter.com/xoSJwMex8a
続いて勝ち抜いたのは「フィンケルゴー」と「白黒コントロール」。*6
衝動の追加によってコントロールが息を吹き返し、ゲーム速度が全体的に後ろに寄った結果、ロングゲームに強いカードである「影魔道士の浸透者」や「ファイレクシアの闘技場」やコントロールに強い「強迫」を無理なく採用できるデッキが2つ勝ち残った形だ。
きょうの旧モ(9/19あずまや旧枠モダン)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年9月19日
赤緑ステロイド(優勝)
緑黒邪眼ミッドレンジ
赤黒邪眼バーン
青黒アグロ激動ゾンビ
エルフ
緑黒ランデス
白黒ミルストーリー
赤緑コントロール
青緑コントロール
🎉おめでとうございます🎉
本日の旧枠モダン優勝は赤緑ステロイドでした
— あずまや@11月愛知イベ出展 (@azumayamtg) 2022年9月19日
「みんなエキスパンションシンボルを強くしましょう」とコメントいただきました
おめでとうございます🎊
優勝賞品は大クラゲのプロモ商品券でした! pic.twitter.com/0dobMxi9tJ
赤緑ステロイドも負けてはいない。
生半可なキープを踏み潰す速度のデッキであるため、衝動でどうにかなる手札でキープしても命を先に刈り取ることが多々ある。
特にこちらのデッキの場合はメインサイド合わせて4枚ウルザの激怒が取られており、序盤の緩みが勝負を左右することもしばしば。
そうして迎えた、第二回PT旧Qの結果がこちら。
きょうの旧モ(10/1 BigMagicPT旧Q)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年10月1日
スイス上位4名によるSE→上位2名に権利付与
赤緑コントロール(SE1位)
青白コントロール(SE2位)
青黒ネザー(ベスト4)
赤単(ベスト4)
青緑コントロール
青白コントロール
緑黒ランデス
緑白アグロ
赤緑ステロイド
5色邪眼
🎊おめでとうございます🎊#旧枠モダン
【#MTG #MTG_BMA 】
— BIGMAGIC秋葉原店@偽アカウントに注意!RTキャンペーン中! (@bigmagicakb) 2022年10月1日
本日10名で開催のPT旧枠モダン予選、スイス4回戦+決勝2回戦の優勝は【赤緑コントロール】でした!おめでとうございます! pic.twitter.com/ZuXh8OyFvb
優勝したのは「赤緑コントロール」。
とにかく息切れに強いカードを多数採用し、対コントロール戦には4枚入ったウルザの激怒がキッカーで火を吹くなど、コントロール戦を主に見据えたデッキ構成となっている。
そうして低速環境に焦点を当てたデッキ構成が勝ち残り、団結のドミナリア後の旧枠モダンを突破する新たなソリューションとなったのである。
きょうの旧モ(1/2)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年10月15日
10/15 アメドリ新宿旧枠モダンファイトクラブ
本日は15人でした
青黒ネザーゴー(優勝)
緑単
白単
黒単ファイレクシアン召集
赤単ランデス
赤緑ステロイド
赤緑ステロイド
赤緑ステロイド
赤緑コントロール
赤青アネックスワイルドファイア
きょうの旧モ(2/2)
— とりにく (@toriniku_wing) 2022年10月15日
赤黒バーン
緑黒ランデス
緑t黒エルフ
青黒ネザー
ナヤウェイク
バベル
🎊おめでとうございます🎊
【MTG大会結果】
— アメニティードリーム新宿店 (@amenity_shin) 2022年10月15日
本日開催したMTG旧枠モダン15名様にご参加いただき、優勝は「ネザーゴー」👻
を使用した「KATINO」様でした!
二位は「赤緑コントロール」🐘🔥
の「SINOZAKI」様おめでとうございます!🥳
次回11月19日の開催予定です!#MTG #旧モ #旧枠モダン pic.twitter.com/LP97TUGrOW
本記事最多の15人規模の大会結果で最後のトリを飾るのは、前環境も注目を集めていたがやはり強かった青黒ネザー。店舗大会で15人も旧枠モダンに集まったのが一番の驚きなところある。
なんとサイドに激動ゾンビのパッケージを採用しているため、上記赤緑コントロール戦であっても強烈なフィニッシュブローを叩きつける事が可能だ。
勝ち抜きそうなデッキ(主観)
この段階で対処しないといけなさそうなデッキは4つ。
・ビートカーミック/赤緑ステロイド
いわゆる高速デッキ。
マナクリ→象→フラッシュバック象の動きが単純に強く、また赤緑ステロイドに関しては稲妻で除去を行おうとすると巨大化で回避してくるしビートカーミックは試合展開によってエラダムリーの呼び声/帝国の徴募兵で異なるカードを持ってくる動きが強い。
対処としては、「神の怒り」「恐怖」などの全体除去・単体破壊除去か。
また、緑が主軸になっていることから冬眠がよく刺さる。
ただし冬眠を使う青にはリバー・ボアが刺さるので、そこが少し怖いか。
赤で対処する場合は稲妻の切り方が難しいといったところ。
・青白コントロール/青黒ネザー
いわゆる低速デッキ。カード以上に時間切れも気にしないといけないマッチアップ。
早い段階でカウンターされて動きが鈍る場合もあるが、衝動追加で早い段階から必要カードを集めることも可能。
2マナカウンターに関しては、青青で「対抗呪文」を警戒する必要があり、青1で「マナ漏出」「中略」も打てる。3マナになると「雲散霧消」(と吸収)もある。
象を使う場合は一部の呪文がフラッシュバックを許さないのでそこが注意点。
対抗策としては「強迫」によるハンデス、「血染めの月」「魔力のとげ」「防御の光網」などの妨害置物辺りか。
ライフを削る最後の一押しには「ウルザの激怒」がベスト。
ただし、サイド後はそれを見越しての「解呪」や「ネビニラルの円盤」での破壊、そもそも設置を許さない「無効」などもあり、設置のタイミングが難しい。
どちらをより重く見るか。とりあえず(デッキチョイスが難しくて)何もわからんことだけはわかった。
おわりに
旧枠モダンの結果をまとめるだけで7千字を超えた。長々とお付き合いいただきありがとうございます。
一週間後に迫るGP旧枠モダンに向け、何かがわかったのであれば幸いである。
ちなみに、GP旧枠モダンは今も参加者を募集している。
たくさんの人にこの良フォーマットを楽しんでいただきたいので、もしよろしければぜひ。
あと前回情報操作みたいになってしまったので今回は事前に握るデッキを宣言しておくと、たぶんバベルかトリコで出ます。
勝てるといいな。