とにかく旧枠モダンのモチベーションが異様に高いので記事を書きました。特に前フリとかありません。
でもこれを今が旧枠モダンを始める絶好の機会なのでこんな記事を書いています。
全4回くらいを予定。
・そもそも旧枠モダンとは
old-flame-modern.hatenablog.jp
初出が「第7版」「スカージ」までのエキスパンションのカード(いわゆる旧枠のカード)で、それ以降にモダン範囲で再録されたカードだけが使えるカジュアル・モダン・フォーマットです。
ミドルスクールのカードでやるモダンと言い換えても通じる人には通じるかもしれないですね。それで通じる人のほうが少なくない?
(8/19追記)
ミドルスクールのカードすべてが使えるのではなく、「フォールン・エンパイア以前から、第8版以降に初めて再録されたカード」に関しては旧枠モダンで使用できるにも関わらずミドルスクールで使用することはできない。とのこと。
有志の方がリストをまとめていただいていたのでこちらもご参照ください。
ただし、
・時のらせんリマスターやプロモーションカードなどで新たに生まれたカードは使用できない。(初出が旧枠ではないので)*1
・エタマスやダブマスなどで新たに新枠が生まれたカードであってもモダンで使えなければ使用できない。(FoWがモダンで使えないのと同じ)
・初出が旧枠のカードであれば、別に新枠でも旧枠でも日本語でも英語でも好きなカードを使って良い(カード名が同じのため)(こだわり無いマンなので旧枠のフェッチとか買いたくない値段してるのを見てそっと目を伏せている)
・その他の各ルールについては、今のモダンのルールと同じ。
・マリガンは7枚引いてX枚デッキボトムに送る、いわゆる「ロンドンマリガン」
・レジェンド・カードの対消滅は自分の戦場のみ参照。
・ダメージ・スタック/マナバーンは存在しない。
・オラクルは現在のものに準拠。(そのため、一部のカードにカードタイプが追加されている)
・禁止カードもモダンに準拠するため「花盛りの夏」は禁止。
ミドルスクールやオールドスクールなど、古のカードで戦うフォーマットは色々と存在していますが、
これらのフォーマットと違い、「新たな再録カードの誕生による使用可能カードの追加」というイベントが存在しています。
例えば、前年度に発売された「モダンホライゾン2」、こちらでは様々な再録カードが誕生しました。その数なんと40種類。
年間に2~3枚増えるだけでも盛り上がるフォーマットだったため、旧枠モダンの民たちは本当に大盛り上がりでした。*2
若干カードリスト把握が難しいフォーマットですが、詳しくは海外の検索サイトであるscryfallに不思議な呪文めいた検索式*3を入れるか、日本語版は有志の方が使用可能カードの簡易的なリスト化をしていただいているので、それでカードをご確認ください。
……とここまで書いていたところ、なんとこの記事を公開する前日に旧枠モダン専用のカードベースが公開されました。*4
MtGアリーナのカード検索のような使い勝手であり、またイラスト付きだったり日本語版も完備していたりと、これまでの旧枠モダン村の住民たちも大歓喜する一品でした。
ぜひこちらをご活用ください。
・旧モ魅力ポイント
カードパワーのバランス
大体1000枚くらいのカード種類ですが、これらのカードは「汎用性やカードパワーがそこそこあるので再録された」というカードであるため、カード種類に対してのプレイアブルと呼べるカードが比較的多く存在します。
また旧枠カードの再録についてなのですが、本当にヤバいカードはスタンダードでは許されないし、本当にヤバすぎるカードはモダンホライゾン経由であってもモダンですら許されなく、そもそも再録禁止カードは再録が許されないため、これらが使用できない旧枠モダンではある程度のところでデッキのパワーが抑えられています。
ですが、往年の名カードたちはある程度の強さを持っています。
現代スタンダードでは自由対象の3点火力は許されませんが、モダンは稲妻が許されています。
現代パイオニアの打ち消しにはわりと制約がかかっていたりしていますが、モダンはこの間対抗呪文が許されました。
そういった往年の名カードが活躍しているものの、全体のカードパワーが現代に比べかなり優しめのカードが多いため、多種多様なデッキが存在しています。
だいたいのカードがわりと安い
再録を一度行っている関係上、こだわりがなければ一部のカードを除いてだいたいのカードが安い手に入ります。
もちろん、高いカードも存在します*5*6*7*8が、なくてもなんとかなるデッキが多いです。
そして、今(2022/8月)始めるのが絶好の機会だと言った理由。それは「高いカードが再録された直後」ということです。
多色地形の中でも、3色以上のデッキを使うときに使いたくなる「真鍮の都」「反射池」。
色んなところで使うからめちゃめちゃ買うことになる「稲妻」。
この辺がバルダーズ・ゲート/ダブルマスターズ2で値下がりしたタイミングが「今」です。
(8/19追記)
晴れる屋さんの晴れる屋コンバットでも取り上げられていたので、せっかくなので追記の形で残しておきます。
動画で使用したリストはこちらとのこと。
おわりに
ここまで、このフォーマットの概要や魅力的な部分を紹介してきました。
次回からは「とりあえず範囲はわかったけどじゃあ何があるのか/強いのか」を紹介していきます。
もし気になって始めたいと思う方、あるいは対戦したいという方がいたら、ぜひとも私含めた近くの旧枠モダンプレイヤーに一声かけていただけますと幸いです。
この村はいつでも新規入村者をお待ちしています。
FUau1B
6KTtgcAgG3cL0A
*1:ただし、海外の似たようなルール「retro modam」では「旧枠のカードであればOK」という裁定が下っているため、使用可能です。日本の旧枠モダンは「旧枠出身のカード」のみなので使用できません。
*2:モダンホライゾン2の後も、イニストラード真夜中の狩りで「炎の供犠」、ニューカペナの街角で「堕落した廷臣」が増えました。
*3:f:modern is:old year<=2004
*4:事前打ち合わせとか一切なく本当にたまたま公開された
*5:例を上げると友好色フェッチ。でも友好色はタップインの2色地形もあるしアンタップインのペインランドも存在するし、土地タイプが2つある多色地形が存在しないので使わなくても全然デッキは組める
*6:極楽鳥とかファイレクシアの闘技場とか防御の光網とか罠の橋とかもちょっと高い
*7:侵入警報とか時間のねじれとかも高いけどあんまり使われない
*8:他にも色々あるけど割愛