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【MtG】2022前半期の旧枠モダンのデッキたち【旧枠モダン】

 

GP旧枠モダンが決まり、プレイヤーたちはにわかに活気づいてきた。
使い慣れたカード、デッキ、あるいはコンボを選び調整する、
または環境を読み切って新たなデッキを開拓する、仮想敵を作り出して練習するなど、プレイヤーたちは各々準備を始めている。

 

だが、大体プレイヤーたちはこう言い続けている。
旧モなんもわからん」と。

 

それもそのはず。

MH2が発売され様々なカードによる環境変化の結果、
青系コントロールが優位に立つだろう
単独のカードがクソ強いカーミックボンバーが頂点を取る
などの下馬評が出ていたが、蓋を開けてみれば前々回のGPは赤黒ノワールが頂点を掴み前回はバーンが全てを焼き払ったのである。

 

note.com

またざっくりと環境デッキを見ていく記事も公開されたが、存在するデッキがめちゃめちゃ多い。めちゃくちゃな良環境である。
どんなデッキにも頂点をつかむ可能性があるが、どんなデッキと戦うことになるかは完全に読みきれない。

 

が、ある程度の勝ち組デッキの傾向や、何がどのくらい存在するかくらいは多少は読み解けるかもしれない。
ということで、前回の旧枠モダンGPから今日の(5/21)旧枠モダンファイトクラブまでの上半期にて自身で記録できていたデッキ分布や勝ち組デッキを見ていこう。

 

 

・GP旧枠モダン

まずは昨年末に行われたGP旧枠モダンから。

 

 

本当にめちゃめちゃ多い参加者32に対しデッキが約22種類存在している
というところはさておき、グランプリ故に各々の自信作を持ち込むプレイヤーが多かった。
そうして勝ち抜いたのが2名いた赤単バーンの一人、ルッツエルン氏。

 

note.com詳しいリストは本人が解説しているのでこちらを参照。

 

・1~3月

 

新宿アメニティドリームにて、1ヶ月に一度開催されている旧枠モダンファイトクラブ

(自分に予定があって参加できなかった)12月より3ヶ月連続で青黒のネザー・ゴーが制覇し続けていた。

 

 

worldgainer.hatenablog.comこちらが優勝したKATINO氏の解説記事。

 

そして3月、ネザーゴーを下したのは新たなデッキパターン、「青白カーミック」。

 

https://twitter.com/toriniku_wing/status/1505129140928008192?s=20&t=SsRB3pAROm73ReQBgG8CVg

 

どちらかと言えば青白コントロール寄りのカーミックデッキ。
が、基本戦略をコントロールに寄せ、隙あらば一撃必殺を決めるカーミックデッキの強さが再度確認された形。
ただどちらにしろ青いため、嘘か真か・対抗呪文の強カードの座は揺るがない物だった。

サイズ合わせろMtG公式

 

一方、横浜でも信心亭にて旧枠モダンが行われた。
がこちらの結果は青い環境に一石を投じる形となる。

 

青系のデッキが多いと読み切った赤緑のステロイドが勝ち抜いた。
そのデッキの中でも注目すべきはメインボードから4枚入ったリバー・ボアか。

 

島渡りがマジで強い

後述するが、今後も結構な数の青が存在しているので対策・採用の検討をしてもよさそうなカードのひとつだ。

・4~5月

そんな中で行われた4月のファイトクラブは、安定して勝利を重ねるデッキがついに頂点に立った。

 

https://twitter.com/toriniku_wing/status/1515273428512940036?s=20&t=SsRB3pAROm73ReQBgG8CVg

カーミックボンバーで最も使用者の多い、ナヤ(リース)カーミックボンバーである。
石の雨→なだれ乗り→カーミックなだれ乗りだけで土地を3枚割ってゲームを無茶苦茶にし、隙を付いてカーミックをボンバーする強デッキ。
環境を定義する、ある程度対策しないと一方的に殺されるかなりのパワーデッキである。

 

故に対策されたり、また単純にカーミックボンバーがコントロールを相手取るのがキツいというのもあって勝ちきれなかったデッキではあるが、
本大会の環境が赤寄りに存在したのもありついに頂点を掴んだ、という形。

 

続いて、5/7に行われたビッグマジック主催の旧枠モダン。

 

優勝したのはステューピッドグリーン。古くから旧枠モダンにて8moaと呼ばれたりして親しまれてきた緑単デッキの一種である。

コンボ・コントロールが増え、単体除去などが積まれにくく厳しいものとなっていた環境に差し込まれた一筋の光ならぬ筋肉あるいは暴力。象と虫とヌーが殴り勝ったのである。

 

note.com※これは決勝卓にいたバイオゴリラってなんだよって人向けの記事です。青緑のカウンターバーンデッキ。

 

最後に、本日(前日)に行われた旧枠モダンファイトクラブ

こちらで優勝したのは、ガッチガチの青緑コントロール

最早説明不要だろうパワーカード2種に加え、単独で殴り勝てる樹上の村や追加の戦力と打ち消しを兼ねる神秘の蛇を備えたコントロールデッキである。フィニッシャーも多い。

 

と、この3大会だけでコンボ・ビート・コントロールの三すくみが全部勝っているという良環境。まとめてるこっちも何もわからん

ただ、青緑がかなり多いということだけはよく分かる、といった感覚である。

 

・頻出する青緑と試合時間について

優勝デッキでもあり、そもそもある程度存在する数そのものが多い青緑について。

昔から強い旧モのフィニッシュブロー

強いミシュラランドである、フェアリーの集会場・樹上の村(場合によってはミシュラの工廠も)をフィニッシュブローに据え、
それで命を削り取るまでをカウンターや嘘か真かやネビニラルの円盤などで協力にバックアップするというデッキである。

 

このデッキ、非常に数も増えてきそうである。
が、このデッキを使うプレイヤーが増えると起こりうる最大の問題は、時間切れによる引き分けである

 

ミシュラランドは効果を起動するまでは土地である。
そのため、対戦相手は手を出しにくいカードであるが、それがお互いの場にあるとミシュラランドはミシュラランドでしか処理できないみたいな状況になり、高い頻度で膠着状態に陥る

 

青緑コントロール自体、着地したカードをどうにかする手段がネビニラルの円盤くらいしかないなどはかなりよくある話であり、
また青緑コントロール側も攻め手がミシュラランドしかなく中々攻めに転じることができない事が多い。
結果、思考時間が増えて勝ちきれない場面が多い。ファイトクラブでも結構時間が危ない場面を何度も見ている。焦ってプレイミスなんてするとかなりメンタル的なダメージも受けてしまうだろう。

 

様々なデッキに対策の必要を考える必要もあり、またメタ外と対面したときの対応力も大事だが、
この流れでいくと青緑・青黒など時間がかなり厳しいマッチアップが増え、引き分けが増えると同じようなデッキとしか当たらないのでコントロール戦が続くということもありえるだろう。
どのようなデッキを選ぶにしろ、時間というものだけはかなりしっかり意識しないと大会を生き残ることは厳しそうだ。

 

・総評

と、ざっくりと上半期のデッキたちを振り返っていった。
今回は勝ち組デッキだけしか触れていないが、それだけでもこの種類がある。
これを参考にしてデッキを組む、あるいはこれらを練習相手として色々と試すなどでこの記事を有効活用してくれると幸いだ。

ちなみに、MO/Discord上でも旧枠モダンができるプレイヤーが結構いる。
Twitterで募集をかけると集まるかもしれない。

 

・個人的感想

多様性がありすぎてこの環境マジで楽しい。これに尽きる。

 

32人が22種類のデッキを持ち込んだGPから半年、自分の熱は全く冷めていない。

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本当にいろんなことができるフォーマット、旧枠モダンからこれからも目が離せない。

 

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